Freelance Journal フリーランス ジャーナル

わたしにできなくても

5月19日〜21日まで、フランスのボーヴェでEKC(ヨーロッパ剣道大会)が開催されました。私はKendo Jidai Internationalのプレスとして参加。今年のEKCにはYouTuberの梶谷さんが来て、様子を動画にしてくれました。

Kendo Jidai International も、こんなふうに動画が撮れたら良かったんだけど、なかなか手が出なかったので、日本に向けて発信されて、記録として残ることがとても嬉しいです。私はいつも写真と文章ばかりで、どうしても場面場面の切り取りになりがちです。動画として残したものを見返すと、実は全然印象が違うのでは?とすら感じました。試合中のコメントも、梶谷さんだからこそできること、言える視点で素晴らしかったです。

一番嬉しかったのは「なぜか涙が出てくる」と、梶谷さんが動画の中で言ってたことでした。ほんとに、何だかよくわからないんだけど、見てると涙が出てくるんです。それはハンガリーの阿部先生も、『ニッポン剣道、世界へ』の中で同じことを書かれてました。同じ気持ちの人が動画を撮ってくれてることが嬉しかったです。いままで少ししか観なかったYouTubeもVoicyも、梶谷さんなら観ようという気持ちになって、これがスター性とか、人を惹きつける力なんだななんて感じました。

剣道界は狭いし、競合とかではなく、みんなで協力して文化を保全していくことが大事だと私は思ってます。自分ができなくても、他の人はできるかもしれないし、逆に他の人ができないことを自分はできるかもしれない。自分ができることを精一杯やって、他の人とも協力しながら、剣道界に恩返しできたら良いなぁなんて思う今日この頃です。