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いつかとどく

雑誌『剣道時代』の翻訳版、Kendo Jidai Internationalを始めてから5年が経ちました。至らないところも多々あると思うのですが、翻訳本数は300本近くになり、世界中で多くの方にご購読いただいています。

昨日、そんな話をインスタのストーリーズにあげたら、オーストラリア出身の剣士からメッセージが来ました。彼はオーストラリアで剣道を始めてすぐ、Kendo Jidai Internationalを購読してくれたそうです。そして今オランダに引っ越して、翻訳者のヤオカと私で始めた春心会で稽古してくれています。

私たちの仕事は基本オンラインで完結するので、誰が、どんなふうに私たちの仕事を受け取っているのか見えないです。自分の文章の仕事もそうなのですが、これであってるのかなとか、この情報って誰にとってどんな意味があるんだろうとか、不安に思いながらできることをする…みたいな感じです。

でも不安が95%くらいの中で、「いつかとどく」とどこかで私は確信してます。「あの記事にすごく心を動かされた」とか、何かのきっかけになったとか、今すぐじゃなくても、5年後なのか10年後なのか、とどいていることがわかる日が来ると思ってます。

ものごとには、必ずきっかけになる始まりがあって、Kendo Jidai Internationalの仕事がきっかけで全然違う国の剣士が、私たちの道場に稽古に来てくれました。きっと他にも、何かを生み出しているはずです。誠実な仕事はきっとポジティブなものを生み出すと信じて、これからも仕事頑張ろう、と思った出来事でした。