みなさん、「ハイドロカルチャー 」ってご存知でしょうか?ハイドロ(Hydro)には水、カルチャー(culture)には栽培という意味があり、2つ合わせて「水耕栽培」を意味する和製英語です。一口に「水耕栽培」と言っても形はいろいろ。園芸店やインテリア雑貨店などでもよく見かけます。観葉植物の器に、土ではなく、「煉瓦色のつぶつぶ(ハイドロボール)」を使っているのがいわゆる「ハイドロカルチャー 」です。
私は自然があるところが大好きです。できれば家中を緑で満たしたいけれど、なかなかできないでいた… なぜなら、土が家の中にあることに少々抵抗があるからです…
数年前に、土を使わない清潔なハイドロカルチャーの存在を知った私は、今では家の所々に観葉植物で家を彩りまくっています!
今回は園芸店などでよく売られている土植えのものをハイドロカルチャーに植え替える方法について書きたいと思います。思った以上に簡単ですので、一回やってみればすぐにマスターになります!
用意する物
用意してもらう物は以下です。(④と⑤は無くても良いが、あったほうが尚良です)
1. 器(コップ、プランター)、鉢底ネット
ハイドロカルチャーに使う器は底に穴がついていない物がほとんどですが、それだと使える器の種類が減り、雑貨店などでせっかく可愛い器が見つかっても、底に穴がついてるタイプだとハイドロカルチャーに使えないなんて、楽しみも半減…!でも心配ご無用!「セラミスグラニュー」という支持材(土に代わるもの)を使えば底に穴がついていても大丈夫です!今回は「底あり」タイプの器を使用します。
右側にある鉢底ネットは、器の底に敷き根腐れを防止する水はけとして利用しますが、穴がついていないタイプの器を使う場合は不要です。
ちなみに、今回使った器は100円ショップで買いました。こういう小型の器なら、むしろ100円ショップのほうがバラエティが豊富で可愛かったりしますので、ぜひ回ってみて下さい。
2.セラミスグラニュー(支持材)
土の代わりに使うものはいくつかあります。代表的なもので言えば以下です。
- レカトン(ハイドロボール)
- ネオコール
- カラーサンド
- セラミス・グラニュー
今回使うのは「セラミス・グラニュー」です。ドイツ生まれの室内容器栽培用に開発されたもので、ダントツ保水力に優れているため、器の底に穴がついていても簡単には乾かない優れものです!他のに比べてちょいと割高ですが、今回はこれを使います。
3.観葉植物
ハイドロカルチャーに向いている植物とそうでないものがありますので、植え替えの前に事前調べしておきましょう。
今回は「ワイヤープランツ」という植物を使ってハイドロカルチャーに植え替えます。
私は近所のお花屋さんで150円で二株という驚きの安さで購入しました。
ハイドロカルチャーとして植え替える場合、根腐れを防止するために、まずは土を綺麗に落としておく必要があります。手で無理やり土を取ろうとすると根を痛めてしまうのでそれはやめましょう。
まずは、バケツに水を張ってジャブジャブします。すると土がボロボロ落ちますので、大部分の土が落ちるまで繰り返します。その後、流し台で流水で綺麗に根に付着している細かい土を洗い落とします。
ちなみに、支持材で「セラミスグラニュー」を使う場合は土がついたままでも大丈夫ですので、大雑把に土を落とすくらいでも問題ないです。
4.土入れ
土入れはなくてももちろんいいんですが、あったほうが支持材を入れるのが溢すことなく、楽です。私のはアマゾンで買いました、安いし、ついでに買っちゃいましょう。
5.イオン交換樹脂栄養剤
水質浄化用に「イオン交換樹脂栄養剤」を使用しますが、今回は栄養剤がついた「イオン交換樹脂栄養剤」を使用します。これなら肥料を気にしなくて済むので、おすすめです。
6.ミリオンA(珪酸塩白土)
「土の王様」と呼ばれている「珪酸塩白土」は様々な効能を持っています。珪酸の補給・ミネラルの補給・水質浄化・PH調整・土質改善・腐敗防止…効能書きを並べたらきりがないのです!
「ミリオンA」は中粒の珪酸塩白土で、ハイドロカルチャーといえばこれを使います。とにかくハイドロカルチャーには欠かすことができないアイテムですので、必ず用意しておきましょう。
植え替え作業
道具を一式用意できたらいよいよ植え替え作業開始です!
とは言っても、ちょうー簡単!
Step1. 器の底に「ミリオンA」と「イオン交換樹脂栄養剤」を敷く
上図のように膜を貼るように器の底に薄く敷くだけでいいです。穴が付いている器はネットを底に敷いてからにします。
Step2. 支持材を敷く
さらに、植え込む器の1/3くらいに支持材を敷きます。
Step3. 観葉植物を植え込む
根の土を綺麗に落とした観葉植物を器に入れ、根が隠れるまで丁寧に植え込みます。しっかりと固定するために、時々箸などで支持材を突いて下さい。
Step4. 水やり
器の1/4くらいの水を注ぎ、支持材のセラミスグラニューに水を吸わせます。今回の場合、底に穴が付いているので、神経質に水の量を気にせずに、水が底から出るまで注ぎました。やはり穴がついてるほうが根腐れとか水の入れすぎとか心配せずに済むから楽かも!
育て方
ハイドロカルチャーに向いている植物はたいてい直射日光を避けた明るいところを好むそうですので、カーテン越しの窓辺などがベストです。植え替えた直後の2~3週間は肥料をあげるのを控えておき、その代わりに葉水をこまめに与えるようにしましょう。環境に馴染んできたら、一定周期でハイドロカルチャー専用の肥料を与えるといいでしょう。
水やりのタイミングは、器の底の水が乾いてから2〜3日が目安です。植物とは言え、根は呼吸する必要があり、器に水が常時溜まっている状態を作り出しちゃうと酸欠になってしまいますからね。
植え替えのタイミングは成長速度にもよりますが、一般的には半年〜1年くらいです。器に収まらなくなってきたらより大きめの器に移しましょう。
猫がかじっちゃうんですけど、対策はありますか?
う〜ん〜 こればかりは猫ちゃんの個体差もあるので、なんとも言えませんが、我が家ではペパーミントやレモングラスなどのエッセンシャルオイルをIKEAで買った「デコレーション ボール」に吹きかけて、寄って欲しくないところにおいてあります。どうやら我が家の猫には効き目があるようですw。
エッセンシャルオイルだから、自然のいい香りもするし、この組み合わせ最高なんですよ〜
参考サイト