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コラム マリコの部屋

ウールブランケット「MOST」オーナー:Sofia Morozova(ソフィア・モロゾヴァ)


この企画では、私がオランダで出会ったフリーランスや起業家にインタビューをしていきます。彼らがどんな信念・理想を持って独立をしたのか。働くことと、生きることの幸せをどう捉えているのか。インタビューを通してさぐっていきたいと思います。

オランダでウールブランケットの通販事業を手がけるSofia Morozova(ソフィア・モロゾヴァ)さんが独立をしたきっかけは、慣れ親しんだウクライナの生活でした。この仕事を選んだ経緯や、働き方についてお聞きしました。

Sofia Morozova(ソフィア・モロゾヴァ)さんへのインタビュー

私がオンラインショップMOSTの運営を開始したのは2013年です。出身はウクライナなのですが、オランダに移住し、事業もオランダで登録しています。

取り扱い商品はウールの毛布が中心です。メリノウール、カシミヤ、モンゴル産のラクダやヤクなど、オランダでも最大級の取り扱い数だと自負しています。

最近のトレンドはグリーン・カラー

ウクライナでは10年間、大学教員として働いていました。教師の仕事は面白くやりがいがありましたが、その一方で大変さも痛感していました。

オランダに来た当初、大学教員として働くことを考えたのですが、ウクライナとオランダでは教育制度に大きな違いあり、教員の仕事を続けるのは困難でした。当時、オランダ語が話せなかったこともあります。

このとき、何かこれまでの人生と違うことをしようと決心しました。

商品を梱包するソフィアさん

事業アイデアを思いついたのは、偶然でした。アイデアを思いつくのは、いつも突然です。

母国や故郷から遠く離れて暮らすと、「何か足りない」と感じませんか?私の場合は、「暖かさ」でした。私の故郷では、いつも家のなかは暖かかったのですが、オランダ人は暖房の使用を最小限に抑えたいからか、家のなかが寒かったんです。

もう一つは「ウールのブランケット」。ウクライナでウールはとても人気があり、どの家庭も一組は持っています。

MOSTで取り扱う、ウール100%のブランケット

しかし、オランダでウールのブランケットを買おうとしたところ、高い上に選択肢が少ないことに気づきました。そこで、輸入してネットで販売しようと思い立ったのです(当時は販売の世界にコネがなかったので)。

ウールの毛布には、何世紀にもわたる伝統があります。さらに、ウールは持続可能でエシカルな製品です。ウールは、生きた健康な動物から刈り取られており、再生可能で生分解性があり、リサイクル可能なオーガニック商品です。

健康面でも多くのメリットがあります。ウールは他のどの生地よりも湿気を吸収し、防腐性があり、血行を促進します。帯電防止と通気性にも優れています。

私たちは毛皮や皮(羊の皮)を売ったことはありませんし、動物が酷く扱われている地域は避けるようにしています。具体的には、ニュージーランドやモンゴルなど、法律や昔からの伝統が動物の健康を守っている地域の製品を選んでいます。

ほとんどのサプライヤーの方々に直接会って、生産現場も見学させていただいています。それ自体がとても良い経験になりました。地元の小さな企業で、製品に心と魂が込められています。

現在の仕事で気に入っていることが2つあります。まずは自由。そして創造性を発揮する余地があることです。もちろん自由には責任が伴いますが、責任を負うことは自分自身で決めました。

また、何百年もの歴史を持つ工芸品をサポートし、現代社会で失われかけた自然とのつながりを維持することにもやりがいを感じています。購入してくれた方々は、ウールの毛布の特別な自然の暖かさを感じることができるでしょう。ウールの毛布が生活のなかに溶け込み、大切に扱われることも嬉しいです。

私のビジネスは季節性があります。売上の約50%は10月から12月の間に行われるので、仕事量は一年を通して均等ではありません。でも私にとっては、これはポジティブな事実です。

ジャガードブランケットと愛犬マッケンジー

大きな事業ではないので、大抵の場合は私一人でこなせます。私のかけがえのないアシスタントは、愛犬のマッケンジーです。

注文が多い時は、週末に注文が溜まってしまうので9時頃には出社し、荷物がポストに届く16:30までには、すべてを終わらせるようにしています。ちょっとした散歩の時間くらいは確保できます。私たちのビルの隣には、素晴らしい自然が広がっています。

もちろんクリスマスの忙しい時期にはサポートが必要になります。この時期は総力を挙げて作業をしなければなりません。幸いなことに、家族のメンバーがいつも助けてくれます。

繁忙期のクリスマスを経ると作業に慣れるので、春と夏は一日の半分の時間で十分仕事をこなせます。閑散期の夏は、自宅の庭でウェブサイトでの作業をしています。

出荷前の商品

私にとって仕事は趣味でもあります。このため、週末に写真撮影をしたり、夕方にサプライヤーの新規受注の仕事をしても苦にはなりません。

ただ、オランダにおける一般的な労働時間は週5日、1日6~8時間なので、それに沿って仕事をするようにしています。もちろん、ダイニングテーブルの上に仕事の書類を並べて、ノートパソコンを持って、一日の前半は自宅で快適に仕事をするという特別な贅沢もあります。

家族は私にとって最も大切なものです。仕事以外のほとんどの時間は、家族と過ごします。特に夫は、このビジネスに対する私の熱意を理解し、共有してくれています。彼の親切なサポートと関与がなければ、私にとって仕事はもっと大変なものになっていたでしょう。

現在、事業は成長しており、海外へのリーチ手段としてInstagramFacebook、ウェブサイトの英語版にも取り組んでいます。持続可能性を促進し、ライフスタイルやホームデコレーションのインスピレーションを提供するという点で、私たちが提供できることはたくさんあると思います。


まり子 佐藤

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。

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