【コニシスポーツ】アムステルダム、アムステルフェーンのテニス・空手教室


アムステルダム・アムステルフェーンを中心にテニスレッスンを提供するコニシスポーツ。代表の小西真由美コーチのほか、藤田龍二コーチ、大石加奈子コーチ、加藤大暉コーチがレッスンを行っています。

オランダ生活を充実したものにするためにも、どのコミュニティに所属するかは非常に重要です。海外生活は少なからずストレスが伴うもの。できるだけ良いエネルギーを持つ人たちと一緒にいた方が安心です。

その点で、コニシスポーツはとてもおすすめ。みんなとても良い空気を纏っています。その明るさに吸い寄せられるかのように、コロナ禍を経ても生徒数は増加の一途を辿っています。

今回の記事では、このコニシスポーツについて詳しくご紹介します。とてもおすすめのスクールなので、アムステルダムやアムステルフェーンでテニスをしたい方、スポーツを通じて交流をしたい方はぜひチェックしてみてください!

幼児から大人まで。グループレッスン、マンツーマンにも対応

コニシスポーツのテニスクラスには、幼児(4歳前後)から年配の方まで幅広い年代の方が所属します。テニスは何歳になってもできる、いわゆる生涯スポーツです。

オランダに来て初めてテニスに触れるビギナーもいれば、本格的に技術を向上させたい経験者も。健康のため、親子で楽しむためにスクールに通う人も多いそうです。

レッスン形式は、グループレッスン、プライベートレッスンが中心。あまり頻繁ではありませんが、ドイツやベルギーなどに出張に行くこともあります。

日本人は全体の半分。人種の多様性がプラスに働く

所属するメンバーの人種は様々で、日本人は全体の半分ほど。現地のオランダ人や移住者、他国の駐在の方々も多く所属しています。

小西さん「コーチへの接し方一つとっても、国民性が出るなと感じます。勝つためにはどうしたら良いかと、コーチを捕まえに来るのは大抵オランダ人の子どもですね。その積極性は日本人の子どもたちに良い影響になるのではないでしょうか。

逆に、日本人の礼儀正しさや律儀さに魅力を感じて、『日本人の子どもと一緒に学ばせたい』という他国の親御さんもいます。そういう意味で、人種がミックスされている点はプラスに働くと感じます」

子どもクラスは自主性を育むことを重視

コニシスポーツを運営する上で、大切にしていることを代表の小西さんに伺いました。

小西さん「試合の進め方も普段の練習も、日本とオランダでは大きく異なります。オランダ人は「自分で考える力」に優れ、見事な試合運びをします。これは、基本よりも実践を中心とした練習に重きを置いているからだと私は考えています。テニス以外の競技を観る機会もあったのですが、テニスと同様でした。

このため、当スクールではまずゲームのやり方から教えます。球出しドリルよりも、ラリーからの練習が中心です。

『基本がなっていないのに、ゲームができるのか?』と思うかもしれませんね。でも、やってみると子どもたちは自分たちで考え、工夫し始めるんです。

例えば、川に石を投げて何回飛ぶか競う遊びを思い浮かべてみてください。最初からうまくできる子もいれば、沈みにくい石を探す子、投げ方を工夫する子もいます。

最低限、ルールを理解してラケットにボールを当てることができれば、子どもたちは必死にボールを追います。それがどんなフォームだとしても、私は良いと思うんです。ボールコントロールや速いボールに興味を持ち始めれば、自然と上達していきます。

人は元来、自分で成長していく能力を持っているんです。大人がその能力を伸ばす環境を作ることが大事です。

応用から始めることでその子にあった基本練習が見えてくるというか、個性を伸ばす教え方ができると考えています」

個性を伸ばす」というキーワードは、技術面に限らず、スクール全体の方針でもあるようです。

小西さん「ルールでがんじがらめにしたら個性も自主性も育ちません。例えば、時間になったらウォーミングアップをする、自分が打ったボールは拾うなど、最低限のルールは必要です。

しかし、自分の長所を見極めた戦い方を知るためには、何より自主性が必要です。だから、自ら学ぶための環境づくりに力を入れています。

コーチは上から目線で指導を押し付けるのではなく、質問を中心とした指導を行います。良い意味で子どもと対等です。ケジメをつけなければならないシーンでは「大人」として注意することもありますが、選手とともに歩んでいくことを大切にしています。子どもたちには、『いつも側にいるよ。一緒にテニスを楽しもう。わからないことがあったら、いつでも聞いて』とメッセージを発信することを心がけています」

とはいえ、中には「親に言われたから」習いごとに通う子や「習い事に来るだけで精一杯」な子もいるのではないでしょうか。この点についても、小西さんに聞いてみました。

小西さん「まず、コートに来てくれてありがとうと言いたいですね。そして、来たからには絶対に楽しませる。

テニスの魅力を伝えるためには、その子が「おぉ!」「えっ、いま何が起こるんだろう?」と感情が揺さぶられるような体験をしてもらうことが大切だと考えています。驚きや感動を与えることで、絶対にテニスにハマる。こんなに面白いスポーツを教えていることに、私自身はとても幸せを感じています。だから、テニスの魅力を絶対に伝えたいですね」

人生を豊かにするために

子どもにとっては自主性を育てる場。では、大人にとっては?コーチの一人である大石さんと話していて印象的だったことを紹介したいと思います。

大石さんは、大学を卒業後、企業勤めを経てデンマークに留学。縁あってコニシスポーツでコーチをすることになりました。

大石さん「当スクールでは、子どもをきっかけにご自身もテニスを始めるお父さん、お母さんがいらっしゃいます。私は現在、イスラエル系のお母さん方のクラスを担当させていただいているのですが、皆さん元々はお子さんが習い事としてテニスを始めたから、ご自身も始めたんですよね。

でも、お母さんたちが仲良くなって、みんなでテニスコート付きのホテルに宿泊するらしいんです。

それを聞いて、嬉しくなりました。生徒さんがテニスを通じて人生を充実させている。それに少しでも関われるなんて、本当に素敵なことだと思うんです」

成人クラスのメンバーに楽しんでもらうために、コニシスポーツでは様々なイベントを実施しています。例えば、年に一度開催されるメモリアルトーナメント。子供から大人まで同じ時間にテニスのゲームを行い、参加費用を被災地への寄付に充てています。

大人も子どもも楽しみ、寄付につながるメモリアルトーナメント

3.11の震災の時に、小西さんは「テニスが当たり前にできる喜び」を痛感したそうです。テニスへの感謝の気持ちを忘れないためにこのイベントをスタートしました。

メモリアルトーナメントの特徴は、子どもも大人も一緒になって試合を楽しめること。子どもの中には試合を親に見られるのが嫌な子もいます。「お母さんも頑張るね。終わったら一緒に優勝カップを持とうね!」と、一緒に頑張る方が楽しいのでは?と考え、現在の形に行き着いたそう。

試合後は食事をしながら「今日はどうだった?」と親子で会話をします。その光景を見ることが、小西さんはたまらなく好きだそうです。親と子、どちらかが一方的に話すのではなくお互い試合に参加して、楽しんで、さらに、それが困っている人たちへの寄付に繋がります。

小西さん「手前味噌ですが、こんなに素晴らしい大会、他にないと思うんです(笑)みんなが気持ちよく汗をかいて楽しんで、参加料が誰かのためになる。持ち寄りでランチを作ったり、バザーをすることもあるんですよ。お祭りみたいにするんです。すごく良い記念になりました、と言っていただけることもあります。

この大会が長く続き、楽しい場になっているのは、参加者してくださる方々やクラブ、スタッフのサポートのおかげ。みなさんあっての大会です」

子ども向けテニスキャンプは、人間形成に重きを置く

メモリアルトーナメントのほか、キャンプ系のイベントも春夏秋冬、それぞれのシーズンに実施しています。キャンプは4日〜5日連続で、コロナ前は泊まりで実施していたそう。

小西さん「経験上、5日間やると成果が見えてきます。結局、技術と心は繋がっているので、どちらか一つだけ伸びることはないですね。だから、キャンプでは協調性や自主性を伸ばすため、人間形成にも重きを置いています。

例えば、ご飯を食べるときに手と手を合わせて、「いただきます」と感謝の気持ちを口に出す。日本人にとっては当たり前だけど、他の国にも広める価値のある良い文化だと思うんですよね。最初は『なにそれ?』みたいな反応をする子どもたちも、4日間やると覚えてきます。他にも、試合をするときに『お願いします』とちゃんと挨拶する、終わった時には勝った相手に『おめでとう』と言って握手をする、などですね。

日本人以外の親御さんによく褒めていただくのは、日本人の雰囲気の良さ。子どもたちは人の話をちゃんと聞いて、礼儀正しい。テニスは世界共通ですが、コニシスポーツは日本人が運営しているので、その点に期待して入ってくださる方もいますね。日本人の礼儀正しさは素晴らしい、と言っていただけることは素直に嬉しいです。

でも、日本の文化を強く押し付けることはしたくありません。幼児や小学校低学年の子たちはスッと受け入れられるようなことも、年齢が上がると受け止めにくいこともあります。なので年代によっても、子どもたちへの接し方はあえて変えるようにしています」

このキャンプはリピーターが多く、なかにはテニスキャンプだけ参加するオランダ人もいるそうです。キャンプがきっかけでテニスを好きになり、近所のスクールに通う人もいるほどです。

今後の展望

最後に、今後の展望について小西さんに伺いました。

小西さん「まずはここに住んでる方に楽しいテニスライフを送ってもらうこと。そのためにも、オランダのテニス環境を最大限活用したいです。さらに、スクールを他国にも広げ、日本人がヨーロッパに来ても安心してスポーツを楽しむ環境を作りたいですね。

『コニシテニススクール』ではなく『コニシスポーツ』にしていることにも意図があるんです。テニスだけではなく、広く様々なスポーツを楽しんでもらうために、最近は空手教室もスタートしました。これからもいろんなスポーツを増やしていきたいです。

コーチ同士も密にコミュニケーションをとり、スクールを良くするためにどうしていくべきか頻繁に話し合っています。小西コーチの自宅でご飯会などを頻繁に行っていて、コーチ同士、とにかく仲が良いそうです。

小西さん「学校だけでは学べない素晴らしいことを、たくさんコート上で経験してほしいです。テニスを純粋に好きになって、生活の中に取り入れていって欲しいですね。そのためにも、コーチたちと協力して一人一人に合った指導をすること。より良いスクール運営を目指します」

コニシスポーツのWebサイトとInstagramアカウント
https://konishisports.com/
https://www.instagram.com/konishi_sports/

ご興味ある方は、ぜひコンタクトしてみてください!


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ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。