「習い事」としての剣道の競合とは?


横浜市にある「戸塚道場」の槌田先生が記されている『翔き錬成会ブログ』が好きで、新しい記事を読むのが私の楽しみのひとつ。面白いブログというのは、読者に対して新しい情報や視点を与えてくれます。槌田先生の文章は、いつもアイデアや考えるきっかけを作ってくれます。

今日は、直近の記事で印象的だったことを引用したいと思います。

どんな剣道であろうが、本物の剣道を将来するためでも何でもいい…
子供達が剣道を継続している事が大前提です…
昨今、塾、進学、WBC、ワールドカップ…様々な剣道以外の情報が子供達を取り巻いています…
それに加えて、子供達がスマホを覗けば更なる情報を目にする事になる…TikTokをみてダンスを始める子が多い事も事実…
剣道から他の方向へ流れる確率が高く、保護者が経験者で若干の強制力がない限り難しい…

翔き錬成会ブログ『剣道継続が大前提

子どもやその親世代が、どのチャネルから情報を得ているかまで視野を広げた分析で、さすが槌田先生と思いました。昔は、習い事といえば「野球か剣道」のほぼ二択の時代もあったようですが、私が小学生の頃の1990年代にサッカーブームが来て、さらに最近はダンスも人気。

小学生の親世代は20-40代と若く、子ども達も日々スマホやタブレットから様々な情報に触れています。ショート動画に象徴されるように、最初の数秒しか見られないことを想定魅力がパッと伝わるよう工夫された動画ばかり

10年ほど前に、「漫画や書籍の競合は何か?」と聞かれた方が「LINE」と答えてたのですが、まあ、好きな人から来るLINE以上に感情が揺さぶられて夢中になるコンテンツはないですよね。それと少し似ていて、保護者が剣道経験者ではない、マーケティング的に「新規」の方々は、剣道の他に「楽しそう」「かっこいい」「素敵」「可愛い」と、感情が揺さぶられるコンテンツに日々触れているんだろうなって。

「数秒で剣道の魅力が伝わる動画を作ろう」と言っているわけではなく、「普及」の観点で考えると、この現状を認識しているか・いないかだけでもすごく違うと思うんです。

ちなみに、ある調査によると最近では「人気の習い事ランキング」のテーブルにすら剣道は上がらないそうです。

無理に歩み寄る必要はありませんが、きっと時代に合わせた「剣道の魅力の伝え方」があると思うんですよね。最後は宣伝になってしまうのですが、剣道時代2023年8月号に、時代の空気を読みながら剣道を普及してくださっている先生方の寄稿が多数掲載されています。会員募集のポスター集もあるので、ぜひご覧ください。


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ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。