これから剣道でやりたいこと


色々事情があり、日本に帰ってきてから早一年。ここ最近はKendo Jidai Internationalの運営だけではなく、少年剣道の取材に行くなど、とても新鮮な体験をさせていただいています。

日本にいた頃から、少年剣道に関わっていきたいという気持ちはありました。教職は持っていませんが、子どもが好きなんですよね。少年剣道に関わる方々の純粋なところは、海外剣道に似ているなぁなんて思いながら日々過ごしています。

今日は、Kendo Jidaiとしてではなく、私個人としてぼんやり考えている「こんなことやりたいなぁ」を書き出してみます。

できるだけ正確な翻訳

海外での剣道普及のために、できるだけ正確に言葉を訳していくこと。そして翻訳の過程での気づきを惜しみなく発信していきたいと思ってます。

剣道の翻訳って面白い反面、本当に大変です。聞き慣れた日本語って、実はけっこう聞き流していたんだなと、Kendo Jidaiの仕事を通して気づきました。

ぼんやりと理解していた日本語を流さず、いま一度とらえ直して、英語にする必要があります。私はこの翻訳という仕事を通して、剣道を改めて学んでいると思います。

また、ある程度段位のある海外剣士でも「えっ、この言葉初めて聞いた」と驚いていることがあります。翻訳されなければ、「言葉」は彼らの中に存在しません。だから、概念も伝わりきってないのでは?と思うんです。私たちが翻訳の仕事をするずーっと前から、剣道の翻訳含め研究されている方々はたくさんいらっしゃいますし、多くの先生方が海外での普及活動をされてきました。そういった方々がしてきたことに、少しでもプラスになる仕事ができたらいいなぁなんて思ってます。

私は、あんまり業界を変えてやるぜ!みたいな大志はなくて、縁あって関わることになった仕事を粛々と進めること、「自分にできること」に一つ一つ取り組むことを大切にしたいです。

いつか少年剣道の国際交流プロジェクトを立ち上げること

これは20年くらいかかるかもなぁと思ってます。
どのような形になるのかわからないのですが、例えば「夏のバカンスの時期に日本で少年剣道の錬成会を企画して、海外から少年剣士のチームを招待する」みたいな企画です。

チェコ人に聞いたのですが、子どもの頃に日本に来た経験のある子って、剣道を継続する率が高いそうなんです。

海外で、子どもが剣道を始めて、ずっと続けるのってめちゃくちゃ大変だと思います。子どもの頃は仲間がたくさんいたけど、大人になったら自分一人だった…みたいな代表選手もよく見かけます。その人たちは、自分のことは自分でできるし、選んだ道を後悔なんて絶対にしていないと思うけど、「この人の隣に今も子どもの頃からの仲間がいたら…」なんてお節介を考えてしまうこともあります。あとは、単純に国際交流って楽しいし、きっとそれが平和につながるんだろうなってヨーロッパの人たちを見ていて思ったことも大きいです。

日本の子どもにとっても、同年代の多国籍な子どもたち触れることはプラスになると考えています。語学は、けっきょく「本人にとって使う理由」がないとモチベーションを保てません。日本人の多くが英語を話せない理由は、英語を話したい・話さないといけない切迫した状況がないからだと思います。ヨーロッパの人たちは、言語が似ていることや陸続きだからか、「3ヶ国語以上話せる人」にけっこう遭遇するし、剣道関係の友達が色んな言語を話していると「なんか、私ももう1ヶ国語くらい話したいなぁ」という気持ちになります。

これに関しては、まず錬成会を企画しないといけない上に、日本に来た人たちの宿泊場所の手配とか、考えること・やるべきことがたくさんあるなぁと思ってます。子どもだからご家族の付き添いも必要だろうし…。なので、国籍問わずいろんな人にアドバイスをいただきながら、じっくり企画を作っていきたいです。

単身で日本に来た人については、その人の要望に合わせて、私のつながりのなかから道場や大学などの紹介をしていきたいと思ってます。都内とか移動するのに、車が楽だから車の運転もしなくてはと思う今日この頃。オランダいる間に免許失効したので、まずは再取得からですが…。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。