昨年の10月に取材をして、ずいぶん時間が経ってしまったのですが、オン・ジャパンの駒田さんへのインタビュー記事が公開されました。
駒田さんのことはTwitterを通じて知りました。私は剣道、駒田さんは空手なので武道という共通項で親近感も持っていたのですが、いつも楽しそうに走っていていいなぁという印象をずっと持っていました。見ていると一緒に走りたくなります。
日本に帰ってきてから3回ほど、実際にオンのランニングイベントに参加してみました。参加者の方々はみんなすごくオープンで明るくて、素晴らしい雰囲気でした。企業が提供するコミュニティで、こんなに楽しそうで、参加してみたいと思わせるものは今まで見たことがありません。一体どんな考えでこのコミュニティを運営しているのか気になったことが、このインタビューのきっかけです。
コミュニティマーケティングのイベントの種類と回数
まずイベントの回数について聞いてみました。
オン・ジャパンの活動
- ウェスティンホテル東京とコミュニティランのイベント(月1度)
- ウェスティンホテル横浜と同様のイベント(2ヶ月に1度くらい)
- 京都でトレランイベント(3ヶ月に1度くらい)
- 各地のOn取扱店舗と共同でコミュニティランのイベント
- 北海道の「エスコンフィールド」でも定期的にイベントを開催
駒田さん個人の活動
- 横浜ビールランニングクラブの活動に顔を出す
- 個人的なコミュニティイベントを思いつきで開催
他にも色々おそらく開催していて、私が参加したのは、横浜ビール、横浜SUP倶楽部と合同で行っていたSUP×ビール×ランニングのイベントでした。
大岡川沿いの横浜SUP倶楽部に集合し、SUPして、ランニングして、最後にビールで乾杯、というイベントです。クリスマスの時期にはサンタのコスチュームでSUPをして走ります。
シューズを”売らない”イベント
オン・ジャパンが主催するイベントなどでは、シューズを売らないそうです。
他の国のイベントは大体、試し履きシューズで一緒に走って、「よかったらシューズ買ってくださいね」っていうイベントなんですよ。僕はイベントをやる時、1足も売るつもりがないんです。ただ、Onと一緒にいると楽しいよっていう気持ちだけを持ち帰ってもらいたい。
”日本だけ明らかに際立つ”、オン・ジャパンのコミュニティビルディングとは?
確かにイベントではシューズの貸し出しはしていましたが、売り込みみたいなものは全然ありませんでした。そして何より楽しかった。この楽しさって、どこから出てくるんだろうと不思議でした。
行動を通じて人の魂に火を灯す
オン・ジャパンのコミュニティメンバーの年齢層は10歳から90歳くらいまでで、中心になるのは25歳から60歳くらい。皆、似通った性質を持っているそうです。
新しいことにチャレンジする気持ちがあるとか、次はもっと良い自分であろうと願っていること、チームや人を大事にすること、少しでも地球に良いことをする、そして、なるべく前向きに。今あげたこの5つの考え方は、そのままOnの企業文化でもあるんですよ。こういう価値観を持って生きている人が、Onを好きになってくれています。
”日本だけ明らかに際立つ”、オン・ジャパンのコミュニティビルディングとは?
僕は、「Onの価値観を大事に生きている人」をコミュニティメンバーと定義づけているんです。そういう人たちは、年齢に関係なく話が合うんですよ。
私はこの、5つの考え方がすごく好きです。好きすぎるので、もう一回りストアップしちゃいます。
- 新しいことにチャレンジする気持ちがある
- 次はもっと良い自分であろうと願っている
- チームや人を大事にする
- 少しでも地球に良いことをする
- そして、なるべく前向きに
Onの企業文化は「行動を通じて人の魂に火を灯す」。「だから、お客さんの心に火をともすのが究極的には僕たちの仕事になるはずだなと思っています」と駒田さんはインタビューの中で語りました。そんな仕事ができたら本当に素晴らしいですよね。
駒田さんは、このオン・ジャパンの考え方に共感する企業から講演を依頼されることもあるそうです。ランニングイベントには全身Onで参加する人もいて、「オン・ジャパンの方ですか?」と聞いたら、全然違う会社だったなんてこともありました。
プロダクトが素晴らしいというが大前提にあって、さらに、単にランニングイベントを開催するだけではなく、ブランドの価値観を体感し、共感してもらうことで、自然とコミュニティが出来上がっているんだなとインタビューを通して感じました。盛りだくさんのインタビューです。もしよかったらご一読ください。