7月頭に、愛猫が実家から脱走し、一ヶ月後に捕獲されました。猫が脱走してそのまま見つからなかったり、交通事故に遭ったという話も聞いたので、かなり心配でした。猫がいなくなってから捕まるまでしたことについてまとめます。
脱走猫・トム
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名前:トム
性別:メス
年齢:2才半くらい
性格:極度のビビリ
脱走時の状況:実家の網戸をこじ開けて、逃亡
居なくなった時期:7月初旬
発見された時期:8月初旬
トムは、2年前に保護団体から引き取った猫です。
見た目はロシアンブルーなのですが、雑種。
すごく臆病で、ゲージに入れようとするたびに脱糞して抵抗するので、なかなかオランダに連れてこれないでいました。
捕まえるまでにしたこと
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脱走した猫を捕獲するまでにしたことは、大きく分けて6つあります。
1. ネットでの情報収集
2. 自宅の周りに餌を設置
3. 友達・仕事仲間に相談
4. 200枚近くチラシをポスティング
5. 自宅の周りを捜索
6. 捕獲器を設置
私はオランダにいたので、自分が調べて、実際の捜索は弟にお願いしました。弟、いいやつ…。
しかし3週間経っても見つからず、もうこれ以上、弟に迷惑はかけられない…と航空券を購入。
しかし、オランダを発つ3日ほど前に猫が捕獲されました!
ネットでの情報収集
「猫脱走」などで検索して情報収集をしました。いろんなことが書いてありましたが、まとめると以下です。
そのうち実際にやったことは太字にしてあります。
・近所を探す
・窓を開けておく(※うちは他にも2匹猫がいるのでこれはNGでした)
・交番や保健所に届け出を出す
・自宅の周りに餌をおく
・チラシを作ってポスティング
・捕獲器を使う
・ペット探偵に依頼する
ペット探偵に関しては、最近こんなニュースがあります。
『ペットの捜索、3日で8万円から 猫の発見率85%』
どこの探偵に頼むのかにもよると思うのですが、私の周りではあまり評判が良くなくて、「お金だけ取られて終わる」とも言われたので、依頼は見送りました。
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自宅の周りに餌を設置する
去勢したメス猫の行動範囲は200mくらいだそうです。自宅の敷地内にいる可能性が高いので、自宅の周りに餌を設置しました。
夏の暑い時期は、餌をこまめに変えて腐らないよう配慮する必要があります。
また、餌を置いておくとアリが寄ってきます。
このアリ用コンバットを置いておくと、アリがこないのでおすすめです。
200枚近くチラシをポスティング
チラシを作って200枚近くポスティングをしました。チラシづくりにもポイントがあり、具体的にはどんな猫なのかわかりやすいポスターにする必要があります。
うちの猫の場合は、全身グレー、鍵尻尾、耳が欠けてるので、それがわかる写真を掲載しました。
写真を載せただけではなく、特徴部分は枠で囲むなどしています。
・いついなくなったか
・猫の名前
・年齢
・大きさ
・特徴
も記載し、必ず連絡先を書きましょう。
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このチラシはJPG画像にしてFacebookにも投稿したのですが、Facebook友達のうち地元の人なんて数人しかいないのに、連絡くれた子がいて嬉しかったです。
けっこう目撃証言が来る!!
インターネットの業界にいるので、この”ポスティング”という行為がどれくらい効果があるのかわかりませんでした。
しかし、5件ほど目撃情報や連絡がきました。200枚くらい配って5件なので、コンバージョン率は2.5%、けっこう高いです!うちの近所の人、みんないい人…
目撃証言を元に捕獲器を設置
目撃証言を元に、捕獲器を設置しました。捕獲器を設置する際は、置く敷地の家の方に説明してご理解いただいてから設置します。
また、自分の家の敷地内にも設置をしました。
捕獲器はネットでも買えるのですが、一般の人は購入できないそうです。動物虐待をしてしまう可能性があるためです。このため、保護団体の方に貸していただきました。
猫違い
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最初に、全然知らない猫が捕獲器にかかりました。
餌食べてたのはこいつだったのか…と悲しい気持ちになりました。
保護団体の方が去勢がてら連れていってくれました。
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神奈川県の「引き取られた猫」の一覧にトムがいるとの目撃情報も。このふっくら具合が似てますが、こちらも猫違いでした。
近所を捜索
目撃情報をもとに、7月の暑い時期に弟が猫を捜索してくれました。
保護団体の方も手伝ってくださって、わざわざ西東京の方からきてくださいました。
野良猫のコロニーや餌やりおばさんがどこにもだいたいいるらしく、特に餌やりおばさんの情報は貴重、と教えてもらいました。
しかし、うちの近所は餌やりおばさんいなかった…
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目撃情報があったうちの近所
2週間後に捕獲!
そして日本に帰るほんの数日前、「お姉ちゃん、猫捕獲器にかかってたよ!」と弟からメールが。
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写真がめちゃくちゃ暗い!!
でもトムでした! 1ヶ月の逃亡の末、発見された日の写真です。
自宅の捕獲器にかかっていたので、やはり最初の「去勢された雌猫の行動範囲は200mくらい」が正しかったようです。
先に猫違いで捕獲された猫がいたのが原因で出てこれなかったのかも。強い猫がいるとなかなか出てこれないようです。
捕獲後は、シラミ防止の薬と病院へ
もともとふっくらした猫だったのですが、初めての逃亡生活でかなり痩せていました。
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逃亡前の写真。太っている。
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げっそりして帰ってきた
捕獲後はすぐにシラミ防止の薬を弟が与えてくれました。
野良猫は肝臓が弱りやすいらしく、保護団体の方がオススメの病院へ。
捕獲後のトム
捕獲後は、トイレに引きこもり、ずっと不安そうに鳴いていて落ち着きがありませんでしたが、最近ようやく落ち着いてきました。
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狭くて暗いところ(トイレ)が落ち着く
臆病な猫なので、また脱走したら捕獲は不可能と言われています。
なので、家中の網戸にロックをかけて、ちょっとしたはずみで家から出ないように注意しています。
私は初動が遅かったのですが、捕獲のポイントはとにかくすぐに探すこと、だそうです。そうすればだいたい見つかるみたいです。
また、今回は1ヶ月の長期戦でした。この場合は、チラシを配って目撃情報をもとに「ここは違う」と可能性を潰していくことも大事だそうです。
今回は結局、自宅の敷地内で捕獲器にかかりましたが、先に捕獲された野良猫を別の場所に移したこと(これも「可能性を潰す」の一つ)で、トムが捕獲器にかかりました。