Web制作会社やIT企業に勤めていると、企業によって「Webプロデューサー」「Webディレクター」「プロジェクトマネージャー」などの肩書があります。私がこれまでに企業で名乗っていたのは「プロジェクトマネージャー」、「Webディレクター」、「マーケティング・コンサルタント」ですが、どれも業務内容はほとんど同じでした。フリーランスになってみて、名刺に肩書を書く時、「何と書くのが一番分かりやすいのだろうか?」と考え始めたのがきっかけでそれぞれの職種の内容と役割について改めて考えてみました。
Webに関わる職種と仕事内容
Web業界でずっと働いていまさら…という感じかもしれませんが、最近まで「WebプロデューサーもWebディレクターも名前が違うだけで、だいたい仕事は同じ?」くらいの認識しか持っていませんでした。調べてみると、Webプロデューサーは、「クライアントへの企画提案、戦略立案、予算管理、スタッフのアサインなど、プロジェクト全体の統括者」であるのに対して、Webディレクターは現場寄りの職種。プロデューサー同様、企画立案・戦略立案・予算管理・スタッフのアサインなども行いますが、「現場の責任者」という立ち位置です。
プロジェクトマネージャーとは、チームに与えられた目標を達成するために、人材・スケジュールなどをバランスよく調整し、全体の進捗状況を管理する責任者です。PM(ピーエム)という略称で呼ばれます。Webディレクターの仕事に含まれていることも多いです。
海外の人には通じない?Webディレクターという職種
先日、アメリカ人の方に「What is your job?(お仕事は何してるの?)」と聞かれて「I’m a web director.(Webディレクターだよ)」と答えたら「What…?(何の仕事?)」と聞き返されてしまいました。「Uh, I make web site.(ええと…Webサイトをつくっているの)」と言ったら通じたのですが、「もしかしてWebディレクターって日本でしか通じない?」と思い始めました。
ネットで調べたところ、「Webマスター」と言ったほうが良いという意見が。実際どうなのか、Linkedlnも見てみました。募集職種の検索結果には、Web master、Web directorという職種は出てきません。Marketing Manegerがほとんどです。ただ、制作系の求人自体がLinkedlnにそもそもないのかもしれません。
ただ、ユーザー検索をしてみると、Web masterという肩書を持っているユーザーはけっこういました!Web directorという肩書の方もいましたが、やはりWeb masterといったほうが分かりやすいのかもしれません。
まとめ
会社に所属しているときは、「横文字で響きがちょっと違うだけ」くらいにしか思っていない肩書でしたが、フリーランスになってみると自己紹介の時に説明を求められることが多々あります。自分が何をしているのか、何ができるのかをきちんと伝えるために、改めて職種の意味をふり返ってみました。ちょっとした記事ですが、ご参考になれば幸いです。
おすすめの本
日本WEBデザイナーズ協会
¥4,622
Webディレクターの仕事の全体像がまとまった本が読みたくて購入。わからない用語を調べたり、すでにある考え方を改めて調べたい時などに活用しています。