スポーツ団体の運営どうしてる?日本とオランダの違いは?


毎日暑いですね。日本は気温40度超えとか…オランダも暑くて狂いそうです。暑くて仕事に集中できない…!

今日はスポーツ団体についてブログを書きました。会計ソフトのfreeeが主催する「freee部」でこのテーマの発表があったので、文章でもまとめてみたく。

こないだ剣道の帰りにみんなで市民プールに行きました。プールが深すぎて足がつかない。

社会人のフットサルサークル、剣道の道場、会社の部活、バスケサークルなど、社会人のスポーツサークルには様々な種類があります。
日本は部活が盛んです。学生時代の部活経験を活かして、社会人になってからも何かしらの形でスポーツに関わっている方が多いのではないでしょうか。

これまで関わってきたスポーツ団体

日本にいたときは、渋谷の神社が所有する剣道道場と、取引先のfreee株式会社のランニング部に所属していました。
剣道道場はボランティアで運営されているものが多く、小中学校の体育館、市区町村が管理する施設を利用したり、神社や個人が所有している道場もあります。
会社のランニング部に関しては、けっこう数があるようです。春に帰国した際、企業対抗駅伝に参加したのですが、かなりの数の会社が参加していました。

5月に参加した企業対抗駅伝

オランダでは錬心塾という剣道道場に所属する他、自主練のクラブに参加して水金の朝と日曜日の午前中に練習しています。
自主練を始めようと言い出したのは、オランダ剣道ナショナルチームのキャプテンです。彼とは一緒に翻訳事業もやっているのですが、kvk(オランダ商工会議所)に事業登録する際に「自主練団体も登録したい」と言っていました。商工会議所に登録すると、助成金が出たり色々とやりやすいそうです。

アムステルダム中央駅にあるオランダ商工会議所

オランダでは、スポーツ施設や小中学校の体育館を使用して稽古をしています。
錬心塾はアムステルフェーンという、日本人の駐在の方が多い地区で活動。アムステルダムにも無声堂という道場があり、錬心塾の稽古がないときはこちらの道場の稽古にも参加しています。
どちらかに月謝を払っていれば、好きに稽古にいっていいんだよーといわれたことがあるのですが、確かにみんな2つの道場を行き来しています。

スポーツ団体の事務について

法人格を持たないこういったスポーツ団体やPTAなどは、「任意団体」と呼ばれるそうです。任意団体を運営する場合、事務面では「お金」と「連絡」が重要で、みんな頭を悩ませているのでは…思います。

連絡手段

日本・オランダともに、連絡手段にはホームページ、メーリングリスト、チャットグループが活用されています。
日本には、サークル専用の連絡サービスもあるようですが、登録してみたものの、使い方に慣れないというのもあり結局メーリスとLINEに落ち着きました。

下記に、連絡手段として使われているメジャーなものを挙げてみます。

ホームページ
年間予定表や活動記録(ブログ)などを掲載するのに適しています。
ホームページを作りたい場合、本格的にやりたい場合はレンタルサーバーをかりてWordPressなどで作る方法がおすすめです。テンプレートもたくさんあるので、少ない労力で本格的なWebサイトが作れるでしょう。私もたまに、サーバーのレンタル・ドメインの取得・テンプレートの選定まで5万円前後で請け負うことがあります。
Web制作の知識や予算がない場合は、無料のサービスがおすすめ。ドメインは自由に設定できませんが、十分綺麗で使いやすいサイトをつくることができるでしょう。

オランダではWordPressを使っているところが多いように感じます。日本は、HTMLでゼロから作っているところ、WordPressを活用しているところ、ブログサービスを使っているところなど様々。

Facebook
人数が小規模であれば、ホームページは持たずにFacebookグループを使って連絡事項に使う方法がおすすめです。Facebookではイベント作成もできるため出欠もとることができます。
デメリットは、必ずしも全員がFacebookのアカウントを持っているわけではないこと。
オランダに限らず、海外剣道はFacebookかなり活用されています!セミナーや試合は、集客目的もありWebページだけではなくSNSでも積極的に活用されています。日本は、若手中心の小規模なイベントや稽古会に使われているイメージです。

メーリングリスト
日本・オランダともに活用されている機能
レンタルサーバーに付随しているメーリングリスト機能を利用した連絡方法です。メールアドレスを登録するだけで、登録者に一斉メールできる点は大きなメリット。ただし、携帯キャリアのメールアドレスに届かないことがあるなどのデメリットも。メーリングリスト宛に返信すると全員返信になってしまうところも少し不便です。
Gmailにもメーリングリスト機能がありますが、Gmailアカウントを持っていないと利用できません。

LINEのグループ機能
日本のみの連絡方法。でもかなり便利です!イベント、アルバム機能もあり、さらにドキュメントの保存機能もあるので、保存したいコンテンツを別途保存することもできます。
でも、LINE上でスタンプが飛び交ったり、こういうコミュニケーションを煩雑・負担に感じる方もいるようです。LINEはホントに気軽に使えちゃうので、発信する内容・時間帯・メインの発信者について事前にルールを決めるなどの対策が重要かと思います。

ちなみに、オランダはWhatsappのチャット機能が利用されてます。でもLINEほど機能は充実してないかも。

会費の管理

会費の管理方法は、アナログで集金(月謝袋)もしくは振込の方法があります。
オランダは、この会費の管理がかなりスムーズです。銀行口座から引き落としもしくは送金が100%。Tikkiという送金アプリも普及しています。このTikkiはメインバンクと連携しているので簡単に送金可能。さらに、スマホから銀行口座にログインしてすぐに送金…という作業にもみんな抵抗がなさそうです。日本だと、わざわざトークンやワンタイムパスワードのカードを持ち歩かないといけませんが、オランダは携帯電話に認証番号が送られてきます。年配の方でもネット送金を活用しており、イベント時にはQRコードからの決済も行われています。

日本は、この点でまだまだアナログ管理だなと感じます…。アナログ管理の場合、どうしても手作業になってしまうため、会費の徴収漏れや重複支払いの問題が発生してしまいます。

おばあちゃん先生に「どうして会費を支払ってないのよ!」と皆の前で怒られている、気の優しいおじさんを見たことがあり、しかも重複支払いでした。こういう場面を見ると、もはやアナログ管理の悲劇としか言えない…。

日本とオランダの剣道道場の違い

日本でもオランダでも、いくつか剣道団体に所属していたので、自分が感じた違いについても簡単にご紹介します。
日本は、部活でも道場でも会社でも、あるていど上下関係がはっきりしています。ちょっとした所作(道場内で飲食しない、見学は正座)などが厳格です。オランダはその点はゆるいかなーと思います。七段の先生も呼び捨てで、私だけ「sensei」と呼んでたりして、不自然…。日本だと、先生が面をつけると走って「お願いします!」って言いに行きますが、オランダだと、「お、おぉ…、マリコ、なんで走ってきた?」みたいな雰囲気になり逆に気まずいです。
でも、日本から来ている八段の先生や、オランダの剣道に大きく貢献してくださっている創設者の先生たちは「sensei」と呼ばれていて、どこからがsenseiで、どこまでが同じ道場のメンバーなのか、まだちょっとよくわからないです。

また、段位が上でも年齢が上でも、みんなバシバシ意見を言います。「ええ!それ自分のこと棚に上げてない?!」と聞いててドキドキするような主張もたまにありますが、ちゃんと意見を出し合って話すことで、わだかまりはないし、誰か一人の意見に従うのではなく、全員が当事者といった雰囲気を感じます。話し合いもずるずる続かず、七段の先生がファシリテーターになって10分くらいでまとまります。まとまってからの実行も速い。

この話のまとまりの速さには清々しさすら感じました。その感動を伝えたところ、「みんなの意見を取り入れないと、来なくなっちゃうからさ」とファシリテーターをしていた先生は照れ笑いをしたのですが、本気でみんな来なくなるようです

”フラット”であるということ

オランダは平地で、一番高い山が350mらしく(もはや丘?)、土地も国民の意識に影響している気がします。日本は山が多くて、昔から偉いお殿様は高いところにでっかい城を建ててましたが、オランダは洪水が多く、水害に対応するためにみんなで協力しあってきた文化があるようです。話の節々から「それは本当に平等か?フラットか?」を意識しているように感じます。

日本は、なにか提案をしたり行動する場合、話の内容よりも「事前に話していたか」どうかが重要で、オランダは「本質的に重要なことであれば誰かに許可を取る必要はない」というスタンスだと感じます。日本の道場で宇宙人と呼ばれている私ですら、「これ一応、先生に聞いておいたほうがよくない?」と、根回しみたいなことをしようとすると「意味ないことしてないで、早く言えよ」といわれます。

また、オランダには役職や立場がないようにも感じます。道場主はその団体の所有者として扱われていますが、初心者から長く続けている人まで、すごく自然に意見を出し合います。日本の大学にも留学したことがある友人は、日本人の上から押し付けるような態度を嫌悪すらしているように感じました。「その人の技量・立場と、意見をするという行為は全くの別物だ」と言われたこともあります。

団体登録方法と助成金、使える施設など

日本で市区町村が運営する体育館などを利用する場合は、まず団体登録が必要です。場合によっては、その区に住民登録をされている方の身分証明書が何名か分必要なことも。これけっこう面倒です…。しかも体育館を使用したい場合は、場所取りの抽選会にも顔を出さないといけません。

小学校や中学校の体育館の場合、シャワーがないことも多いです。公共の施設を使うことが多いため、非営利団体・ボランティアが多く、月謝が少ない、外国人などが剣道体験をしたいときなどに、対応できる場所が少ない、といった課題もあります。

オランダでも、市が運営する施設や小学校の体育館を使用しています。前者はスカッシュやテニス、バスケットコート、フェンシングコートも利用可能。さらにkvkに団体登録をすると助成金が出るそうです。シャワーなどの施設もかなり充実しています。

コミュニケーションのポイント

スポーツ団体やイベントごとを計画する場合のコミュニケーションのポイントは、オランダでも日本でも共通していることがあると感じます。

イベントや試合など、メンバーに参加してほしい場合は、繰り返し細やかにアナウンスすることが大事です。FacebookやLINE、連絡リストで何度かリマインドしても、社会人のみんなは日々忙しくてなかなか申し込みに至らない、忘れてしまう…といったことがあります。

こういうスポーツ団体は、いろんな人が参加して、みんなで楽しく活動することが一番大事かなと個人的に思っています。なので、面倒でもたまにダイレクトメールを送ったり、来てくれた人には「来てくれてありがとう!」と声をかけたり、みんなで団体を作っていこう!というフラットな雰囲気作りが大切なのではと思います。

また、そのスポーツ自体の運営だけではなく、懇親会など、ただ飲み食いするだけのイベントも楽しくて大切だと感じています。

freee部やってます!

今回の発表は、会計ソフトのfreeeが主催するfreee部の活動の一環で行いました。freee部分科会「個人以上、法人未満の会」というテーマです。わたしはリモートで参加しました。
私の他にも、演劇の任意団体に関わる藤田さんは「小劇場劇団の、お金の管理実態と本当にあったエピソード」、300社以上の起業家を支援する会計事務所所長の野口さんは「任意団体を支える人のための組織、会計、税務の話」というテーマでお話してくださいました。

懇親会もセットになってて、実際に参加している方々は美味しいご飯とビールを飲んでいそうです。
会計ソフトのfreeeでは、定期的にこういった活動や、9Fの素敵なフリースペースをフリーランスに開放して仕事場として提供しています。
freeeを使っていらっしゃる方で気になる方はぜひ入部してください^^


ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。