熊本の菊池に来ています。今回の目的は、菊池女子高等学校の訪問。仕事はほとんど関係なく、完全にプライベートです。
以前から緒方有希先生のInstagramやブログを拝見していて、いつかお会いしたいなぁと思っていました。ちょうどフランス代表選手、ポーランド代表選手、そしてYouTuberの梶谷さんが菊池女子を訪問すると聞いたので、私も便乗して来てしまいました。
「いまやらないといけない」「いま会わないといけない」と、直感的に感じることってありませんか?今回のことは、それに当てはまるんですよね。ヨーロッパの人たちが日本にみんな来てて、逆に日本の人たちがヨーロッパに行ったりして、人の流れが活発になってるからかな。なんだかそわそわします。あとは…いま会ったら、自分の中の何かが前に進む気がするし、自分一人では辿り着けないことへのヒントみたいなものがいただける気がしています。
(こういうことをいっさい抜きにして、ただ楽しそうってことも大きいのですが)
****
菊池に到着して、真っ暗な夜道を防具と竹刀を持ちながら歩いてて、「ずいぶん遠くまで来たなぁ」としみじみ思いました。いま、私がこの地に一人で立ってるのは、全部ヨーロッパ剣道の人たちのおかげです。私は、強豪校出身でもないし、身内に剣道やっている人もいないし、才能もないから、ほんとに今までのんびり剣道を続けてきました。ただただ、好きだから続けてきました。
トップ選手と呼ばれる人とは無縁の剣道人生を歩んできましたが、オランダに移住して、向こうの人たちと剣道をしたことで、人の繋がりが広がり、いまここにいます。ヨーロッパで出会った人たちと、私の母国で会うなんて不思議な感じ。10年前、日本にいた頃は、こうやってフランスやポーランドの人たちと一緒に剣道で繋がって日本で会うなんて想像もしていませんでした。でも、物事には必ず始まりがあって、その始まりが影響して全てのことが繋がっていくと私は思っています。だから、剣道が好きで、感覚が近しい人がきっと、何かのタイミングが重なって、「いまここで会うのがベスト」な状態になって出会うんだと思います。
****
私は2017年に離婚しているのですが、結婚したままで子どももいたりしたら、きっとこういう生活はできなかったでしょう。海外に出て好き勝手働いて、日本に帰ってきてからも好き勝手やってる私に対して、両親は何も言いません。二月に母が危篤になったときに思い切って父に「ねえ、私にどんな人間になって欲しくて育ててたの?」と聞いてみたのですが「やりたいことをやるのが人は一番幸せだと思う。だから、自由に生きてほしい」と言われました。「好きに生きよ」と、見守ってくれてきた父と母にはとても感謝しています。
*****
明日は朝から稽古に参加して、皆さんと交流の予定です。日本の夏が予想を大きく上回り暑すぎる上に九州はさらに暑いと聞いてビビってますが、精一杯稽古してこようと思います。