普段、働き方について記事を書いているのですが、「どこで働くか」を追求すると移住の選択肢に出会います。
私も2016年にネットメディアの記事を読んで、オランダ移住を決意しました。しかし、私が読んだ記事は移住して1〜2年の方の記事ばかりでした。中には、その後人知れず帰国してしまった人もいるようで、今振り返るとプラスの側面ばかりフューチャーされていたように感じます。デメリットについても触れられてはいるのですが、本当に「これが辛かった」と実感が湧くようなものではないような気がします。
私も4年ほど住んで日本に戻ってきてしまったので、まだまだ知らないことがたくさんあるのですが、現時点で「これはやばいな」と思うことを書きたいと思います。
日本人だから信用できるわけではない
私は騙されたことはないのですが、日本人が日本人を狙ってお金を騙しとるケースがあるようです。身近なところで百万単位でお金を脅し取られた人もいます。
気をつけた方が良いのは、以下のような人たちです。
- 現地に何の繋がりもない
- インターネット上での発言が少ない(晒す危険がない)
- 英語が話せない
- 現地の言葉を話せない
- 人が良い、すぐ信じる
現地に繋がりがないといざという時に頼る人がいません。英語が話せなければ警察もどこも相手にしてくれないでしょう。ただでさえ現地の人たちは自分の仕事外のことには消極的です。ましてや私たちは移民なので…。例えばですよ、日本語をほとんど話せないベトナム人が「同じベトナム人に騙された」と日本で訴えたとして、あなたはどこまで助けますか?
最後の「人が良い」も致命的で、契約書を結ばず口頭の約束で振り込んでしまうので、お金を取り戻すのが難しいのです。
日本人は特に、海外に出ると同じ日本人に親近感を持ちがちですが、それを利用して騙してくる人がいることを心に留めておいてください。騙されたとしても契約書がなければ周りの人は助けられません。現地で活動する日本人たちも、異国の地で奮闘する人たちなので、自分のことで精一杯なはずです。
Twitterでこの件をツイートしたら、オランダだけではなく「うちの国でも似たようなケースがある」と声が届いたので、これからワーキングホリデー、留学、移住する方々は、本当に気をつけてください。
もしお金を騙し取られた、と思ったら、まず大使館に行ってみてください。どうにもならないかもしれませんが、行かないよりは行った方が良いです。おそらく現地の警察を紹介されます。そこでは、経緯をご自身で、英語もしくは現地の言葉で説明しなければなりません。こういったトラブルも想定して、身を守るために語学を身につけることは必須です。