5月の半ば、腎盂腎炎になって苦しみ、ようやく回復した!と安心し、その翌週に剣道の稽古を4回もしたせいか先週また40度の熱が出ました。
今度は1回目のときよりも熱が高く、体温計で計測できないほどの熱でした。
月曜日の夕方まで死んだように寝て、起きたらものすごく苦しくて、床を這って、同居人のドアをノックして助けを求めました。
まだこの家に来てから1ヶ月も経っていないのに、年下の同居人(すごくすごくしっかりしている)に無様な姿を見せ(床でよく倒れてる、吐く、スッピン)、しかも看病してもらうという最悪の31歳です。しかも2回目。
今までほとんど病気にかかったことがなかったので、体温計で熱を計測できなかった出来事は衝撃でした。
今度こそ死ぬ、オランダで死ぬかもしれない!と本気で焦りました。
剣道道場で知り合ったオランダ人に助けを求める
同居人の方にもかなり助けてもらったのですが、1週間前に剣道道場で知り合ったオランダ人の友人にもかなり助けてもらいました。
家の近く(歩いて300mのところに病院あった)の病院を検索して教えてくれたり、「苦しすぎて買い物にいけない」と言ったらデリバリーサービスを教えてくれたり、オランダの病院事情について教えてくれたり。
オランダ人の友達がいるって、こんなに心強いんだ、剣道やってて良かった、と思いました。
好きなことを続けること
わたしは剣道始めたのは中学生からで、強豪校や大学の体育会でバリバリやってきたわけでもなく、ただ好きで剣道を続けてきました。
強豪校出身の友人からは「よくそんなメチャクチャな剣道でいままでやってこれましたね」とか、「まりこさんは、センスがまったくない!本当にセンスがないけど、努力家」という評価なので(二人とも年下…)、五段を持っていても、もっとちゃんと剣道を勉強しなきゃなぁと思う日々です。
でも、この「ただ好きで続けてきた」ってことは、実はとても大切なことなんじゃないかなと思います。
大人になると、自分が何を好きなのかわからない、という人がたまにいます。
仕事はとても楽しいものだけど、それだけじゃなくて、何か他に自分の心を揺さぶるような、時間を忘れるような好きなことを持っていたいです。
あとは、どの地域や国にも趣味サークルがあると思うので、剣道に限らずテニスや何か習い事などを通して、新しいコミュニティに入ることができます。
今回は、好きで続けてきた剣道に精神面でも実利の面でも、とても助けられました。
異国の地に一人で来たので、知り合いはいますが(偶然、中高の同級生や前職の同僚が住んでました!)会社のような繋がりは、私にはありません。
でも道場にいくと、日本人の先生方や、オランダ人剣士の方がたくさんいて、剣道という繋がりのおかげで色々な情報を教えていただけます。
子どもたちに伝えたいこと
日本にいたときに関わっていた剣道道場の小中学生には、剣道を続けなくてもいいから、「自分はこれが好き」と胸を張って言えることをなにか見つけてほしいなと思っています。そしてそれをできるだけ続けてほしいです。
友達と遊ぶこと、野球、サッカー、絵、学校や塾の勉強でも、ゲームでも。
「社会や周りに評価されるから」という基準ではなく、単純に「自分が好きか嫌いか」。
こういう話をいつか小中学生にしてみたいのですが、稽古をすると、「まりこにならそろそろ勝てそうだな」という雰囲気でかかってきて、ほぼ同列に見られているので、無理っぽいなぁとも思います。
世代も違うので、自分がやっててよかったことが彼らの年代にも当てはまるとは限らないけど、いまの小中学生が大人になったときに、大なり小なり辛いことがあったとしても、総じて人生が明るく、幸福なことに満ちていてほしいです。