オランダで受けたカルチャーショックについて


先日、オランダ人に「一番カルチャーショックを受けたことはなんですか?日本との大きな違いはなんですか?」と聞かれました。

オランダ人のダイレクトな物言いにショックを受ける日本人も多いみたいなのですが、私はそれよりも恋愛観の違いや美味しくないドロップ、子供を麻の袋に詰めるサンタさん(シンタさん)などの方がショックでした。

恋愛観の違い

まずはこれ。恋愛観。オランダ含むヨーロッパ諸国には「デーティング期間」なるものがあって、付き合う前の「お試し期間」があるそうなんです。

先日、友達が付き合うまでのプロセスを教えてくれました。

オランダ的(欧州的)恋愛プロセス

  1. 知り合う
  2. 仲良くなる
  3. 一緒に出かける
  4. いい感じになる(ここら辺からお試し期間)
  5. キスする
  6. セックスする
  7. 「私たちって、パートナー?」とどちらかが確認 or 流れ
  8. 付き合う

「何その手順!」と衝撃を受けました。7の手前は複数人とデーティングしてもいいみたいです。驚いてる私に逆に友達は驚いてて、「だって、全部相性確かめてから付き合わないと相手に誠実じゃないでしょ?!」って。

「ちょっと待ってくれ。日本と誠実の定義が違う。」と私も説明をしました。「日本的な手順は、以下だよ!」

日本的恋愛プロセス

  1. 知り合う
  2. 仲良くなる
  3. 一緒に出かける
  4. いい感じになる
  5. 告白する(世界共通文化ではないと判明)
  6. 付き合う
  7. キスする
  8. セックスする

何をもって誠実と考えるかなのですが、ヨーロッパ的には7まで確認して「この人だ」と決めてこその誠実。日本人的には、一度「好きです」と伝えて付き合うと約束してから全てを見せることが誠実。

どうやら調べてみたところ、告白をするのはアジア的というか、けっこう独自文化に近いようです。日本は漫画やドラマ、バラエティーにもこの「告白文化」が根付いているので、「こうするべき」と思い込んでいたところがあったなと思いました。

皆さんはどっちの方が誠実だと思いますか?確かに相性まで確認した方が長続きはしやすそうですよね。

ドロップがまずい

次はオランダのドロップ。黒くて見た目からして美味しさを感じないのですが、なんて言ったらいいのか…とにかくマズイんですよね。日本には無い味です。経験したことがなくて、予測しない味が飛び込んでくるからマズイと思うのでしょうか。とにかく美味しくない…。

美味しくないけど大量に売られているドロップ

でもオランダ人はこのドロップが大好き。スーパーの棚にもたくさん陳列されています。私からすると、このドロップを食べることは罰に等しいのですが、友達は「子供のころはドロップがご褒美だった」と言っていました。

コミュニケーションが丁寧

「オランダ人はダイレクトだ」とよく言われています。この言葉だけ聞くと雑そうな印象を受けるのですが、実際はとてもコミュニケーションが丁寧だと思います。

先日、友人がこんなことを言ってました。「ある人がとった行動が、他の人に不快感を与えてたとしても、指摘して話し合って、行動を直してもらえれば不快感は消える。」

これは日本人的にはちょっと難しい…私は、よっぽど信頼関係がないとできない…。確かに、行動とその人の人格は別だし、悪意なくやっていることが不快感を与えているのであれば、話し合ってなんとかすることが合理的です。でも、それを伝えたことで相手に逆恨みされないかとか、今後の関係影響しないかとか、穏便に伝えるための言葉とか、けっこう考えちゃいます。考えすぎて面倒臭いので結局言わないです。日本人は空気を読む力がすごくて「エスパー」と言われることもあるそうです。多分、本当に「感じ取る力」が強くて、空気読める人が多いんだと思います。

オランダ人は「自分と相手は違う」「言わなければ伝わらないこともある」という前提を持っているからなのか、みんな「伝え慣れている」上に、「伝えられ慣れている」と感じます。エスパーばりに空気が読めるのもかっこいいですが、気持ちをはっきり伝えてもあとぐされがないところはオランダが羨ましいです。

しかも、相手の人格を否定しないことはきちんと配慮されています。まさに、行動と人格は別。私からするとこれはすごく大変な作業なので「この人たち、丁寧にコミュニケーションとるな」と感心してます。

悪い子を麻の袋に詰めるシンタさんのお供

あとは、サンタさん(シンタさん)が怖いですね。↑の画像は昨年クリスマスの時期に買ったポストカード。イラストが可愛くて「お母さんに贈ろう!」と買ったんですが、よくよく見かけたら、なんか…黒人の人が子供を袋に詰めてます

日本だと、クリスマスはサンタさんがトナカイと一緒にきて、煙突とかから家に入って、プレゼントを枕元に置いていってくれます。オランダは、一年間の行いが評価され悪い子は麻の袋に詰められて旧支配国のスペインに連れ去られるそうです。こわい。

まとめ

他にも、違いを感じることはたくさんあります。環境への配慮や持続可能性を意識して事業展開する会社が多いことや、決済システム、会社や個人事業の形態の違いなど。この辺りは、一つ一つ丁寧に今後レポートしていきたいと思います。


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ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。