オランダに来る前に、「もし自宅でWiFiが繋がらなかったときのためにコアワーキングスペースを探そう」と、下記の記事を見つけました。
『シェアリングエコノミーで人をつなぐオランダ発のコワーキング』
日本にいるときもコアワーキングスペースはよく利用していましたが、この記事で紹介されているSEATS2MEETは利用料が完全無料。
いったいどんな場所なのか、オランダに来てすぐ訪れてみました。
無料で利用できる、オランダのコアワーキングスペースSEATS2MEET
ワーキングスペースに入ると、スタッフの方が「SEATS2MEETのご利用は初めてですか?」とすぐに話しかけてくれました。
初めてです、と答えると「ではまず、わたしたちのphilosophyについてご説明させてください」とサービスについて丁寧に説明してもらいました。
SEATS2MEETは、サイトに自分のソーシャル・キャピタル(社会資本)を登録することで、施設、WiFiを無料で利用することができます。コーヒーも無料。
誰かが自分の登録したスキルを見て連絡してきて、仕事になることもあるようです。
私はこの日会員登録がまだだったので、その場で登録して予約をしました。ゆるい。
軽食も食べられます
作業をしていると、頭も使うし小腹が減ることがあると思います。4.75ユーロ払うと軽食が食べられます。おかわり自由。
人とのつながりを作る場所
オランダに来る前に『幸せな小国オランダの智慧 (PHP新書)』を読んだのですが、その中でもソーシャル・キャピタル(社会資本)について紹介されていました。
洪水など災害が多いオランダは不確実な状況への対応が求められることが多く、人々は繋がりを作り、自律的に判断しつつ協力していく文化ができたそうです。
技術力や経済力ではない、社会的な関係の豊かさをソーシャル・キャピタルと本書の中では読んでいました。
個と協同体に共有された問題解決のための智慧だそうです。
紺野登
1000年に及ぶ洪水との戦いを乗り越えてきたオランダ。子どもの幸福度に関する調査では北欧諸国を抑え1位になり、低失業率で経済的にも安定を続けている。不確実な事象を乗り越えるオランダ人の力はどこから来るのか?<オランダ的思考>の強さの秘密。
こういった人との繋がりを作る場所や、家庭や職場とは違うサードプレイスは、どの年代にとっても大切な場所だと思います。
身近な例で言うと剣道の道場があげられるのですが、町道場には老若男女が集い、コミュニティの中で情報交換が行われます。
内容は、趣味、子育て、仕事、剣道自体など多岐に渡りますが、習い事より距離が近く家族より遠い距離感で、お互いが協力し合って場を作っていると感じます。
まとめ
まだ一度しかコアワーキングスペースは利用したことがなく、2時間程度で帰ってきてしまったのですが、自宅だけでの作業ではなく意識してこういった場所を活用していきたいと思っています。