オランダのスーパーの棚の多くを占める黒いドロップ。「なにこれ?!」と多くの日本人が衝撃を受けるお菓子(?)です。オランダ人の友人たちは日本人がこのドロップを食べると凄い顔になることを知っているので、「食べてみなよ」とニヤニヤしながら手渡してきます。
甘味、塩見、酸味、苦味、うま味のいずれにも該当しない、日本人の私からすると未知の食べ物。今回のブログでは、この美味しくないドロップについて考察していきたいと思います。
オランダのドロップとは
「世界一まずい」と名高い(?)フィンランドのサルミアッキにちょっと似てます🇫🇮 リコリスとかいう謎の植物から作られています。
人間は、慣れてない味を「まずい」と感じるそうです。だから子供の頃苦手だけど、歳を重ねるにつれて食べられるものが増えるのは「慣れ」もあるんだとか…。このドロップの味は、アジアや日本にはありません。未知すぎて「美味しくない」と感じるのかもしれません。
でもオランダ人はこのドロップが大好きで、運転中やちょっとした間食につまんでいます。小学生の頃に宿題をしたご褒美はこのドロップだった!という話も聞きました。「罰じゃなくて?」と思いましたが、ご褒美だそうです。
スーパーの棚に占めるドロップの割合
あらゆる国のスーパーマーケットにおいて、どれくらいの棚スペースを獲得するかが商品の売り上げを大きく左右します。店舗としては当然、売れる商品を目立つ場所に置きたい。
オランダのスーパーにおけるドロップの存在感には目を見張るものがあります。
まず種類ありすぎでしょう。人気商品すぎて味のバリエーションをたくさん作っているのでしょうか?日本のポッキーより種類あるんじゃない???
しかも大容量サイズもあります。大好きすぎて大きいサイズを買っておきたいのでしょうか?ドロップ好きすぎでしょ…
ドロップの食べ比べをしてみた
せっかくオランダにいるし、ドロップの食べ比べをしました。味を判別したかったのですが、「なんとか食べれる」「おいしくない」「すごくおいしくない」という分類しかできませんでした。
まず「ソルティー」「マイルド」「スウィート」の分類があるそうです。「ソルティー」は別に塩っからいわけじゃないんですけど、味がストロングです。
オランダ人が大好きなHaringen(ニシン)をモチーフとしたドロップ。私もニシンは大好きなんですけど、めちゃくちゃ生臭いんですよね。このドロップは、ダメでした。美味しくなかった…。
次は、このよくわからない白いものでコーティングされたドロップ。これもダメだった…。一口食べてギブアップ。この白いやつはなんなの???美味しくなさがさらにグレードアップしたような、特別な一品でした。
これは上の二つに比べるとわりかしノーマルなドロップでした。ギリギリ食べれる。「ソフトな甘さのリコリス」とパッケージに書いてあります。その名の通り、ソフトでした。
私の記憶だとこのドロップが一番美味しくなかった気がします。他のドロップと違って、黒くない。パッケージがなぜかフットボールで、グラウンドにドーンとドロップが降り立ってるのですが…なぜ…?
私が唯一食べられるのはこのピンクのドロップです。リコリスは全く使ってない、砂糖の塊。一箱900kcal。
まとめ
おいしくない、おいしくないと連発してごめんなさい。オランダ人の皆さんからするとこのドロップは国民的なお菓子なんですよね。日本人でいうところの納豆や梅干し。
人気投票みたいなのもやってみたいななんて思ったのですが、種類がありすぎてどれを選択肢にしたらいいのかすらわかりません。食べ比べももう少ししたかったのですが、少し食べてギブアップでした。残したドロップはオランダ人の友達にあげました。