海外に持っていく日本のお土産に関する考察①圧勝のソフトサラダ(亀田製菓)


海外旅行に行くと毎回やってることがあります。現地のスーパーで現地の人たちが買ってるお菓子を試すこと。綺麗なパッケージに入った「ザ・お土産」的なものいいのですが、せっかく普段と違う国に来たのだから、その国の人たちのことを知りたいし、現地の人たちと同じものを食べてみたいのです。

逆に、日本から海外へのお土産も、あえてスーパーやコンビニで買ったものを渡してみたら、どんな反応をするのか気になるところ。そこで様々な人種、職種の人々が集うコワーキングスペースで自主調査を行いました。

調査場所:コワーキングスペース Meet Berlage

普段使っているMeet Berlageというコワーキングスペース。オフィススペース、会議スペース、コワーキングスペースがあり、1Fのフロアは無料で使用できます。ちょっと前までコーヒーやホットチョコも無料でした。オフィススペースと会議スペースは有料。日本でも他国でも無料で使えるコワーキングスペースをここ以外に見たことがありません。Meet Berlageは自分が持っているスキルを登録して、そのスキルで他の人に何か貢献することを条件に無料で使えるんです。すごい。

オランダの著名な建築家・Hendrik Petrus Berlage さんが作った建築、Beurs van Berlageの一角がコワーキングスペースになってます。もともとは証券取引所でした。窓からアムステルダム中央駅が一望できる抜群のロケーション。しかもタダ。

働き方も価値観も変化して、人との繋がり方も変わってきてます。業界・職種の垣根を超えてコラボレーションしていこう、という素晴らしい理念があるのですが、この2年半このコミュニティに貢献することなく無料で使い倒しているのでそろそろ何か貢献しなければと思ってます。すみません。

この無料のスペースを使用するのは、フリーランスや中小企業のオーナーさん。毎日20-30人が出入りしてます。オフィススペースには25社が入居してて、その人たちもたまにここで仕事してます。職種は、エンジニア、デザイナー、ライター、マーケター、研究者、営業、動画クリエイターなどが中心。オランダ人だけでなく、ドイツ人や中国人、アメリカから短期で来ている子達もいました。

提供したお菓子10種

提供したお菓子は以下の10種です。
他にも様々な候補があったのですが、「運びやすさ(スーツケースに入れて割れないかなど)」や「一社に偏らないこと」などを元に選びました。ブルボン様も入れたかったのですが、また次回。

  • おっとっと(森永製菓)
  • じゃがりこ(カルビー)
  • ブラックサンダー(有楽製菓)
  • コアラのマーチ(ロッテ)
  • きのこの山(明治)
  • たけのこの里(明治)
  • 蒟蒻畑(マンナンライフ)
  • アーモンド抹茶(明治)
  • ソフトサラダ(亀田製菓)
  • コロロ(UHA味覚糖)

それでは、どのお菓子が好評だったか、順番に見ていきましょう。

圧勝:ソフトサラダ(亀田製菓)

一番人気は、亀田製菓のソフトサラダでした。圧勝です。わざわざ私の席に来て「これ美味しいよ!ありがとね!」って言うくらいなのでよっぽどです。

亀田製菓株式会社は、1946年創業・新潟に本社を置くお菓子会社の老舗です。ハッピーターンや柿の種など国民的人気を誇るお菓子を製造してきました。

正直、ソフトサラダのことを侮っていました…。他のお菓子の引き立て役的な「あまり期待していないけど入れておこう」くらいにしか思っていなかったんです。だってスーツケースに入れたらバキバキに割れちゃって見栄えも悪いし。ハッピーターンや柿の種に比べると知名度も低いし、パッケージも地味だし。なぜソフトサラダを選んだのか、その理由も明確ではありません。なんとなくです。しかし、商品としての底力を見せたのはソフトサラダでした。

ソフトサラダは、他の商品と比較してパッケージも非常にシンプル

ソフトサラダへのコメント

オランダ人 女性陣「これ知ってるわ!日本食材店で見たことある。美味しいわよね。私の子供も好きよ!」

オランダ人 男性(デザイナー)「これ美味しいねー!僕も買ったことあるんだよ。甘いのとしょっぱいのが混ざっているのもあるよね?」

亀田製菓のソフトサラダかどうかは不明ですが「食べたことがある」「すでに好き」という意見が寄せられました。おそらく、しょうゆ味ではなく万国共通で使われている「塩味」であることも大きいのではないでしょうか。

そして驚いたのは、甘じょっぱいおせんべいも人気があることです。買ってこようか迷ったのですが、侘び寂びの理解と同じくらい難しいのではと思って今回は候補から外したんです。「甘じょっぱい」はグローバルスタンダードになりうるかもしれません。

割れているところがいい

運ぶ際に割れると見栄えが悪いのでは?と心配していたのですが、逆に割れてて良かった点も意外でした。みんな、せんべいをいちいち割って、細かくして口に運ぶんです。割れててぜんぜんOKでした。

小分け袋がコミュニケーションを促進する

小分けになっている点も良く、一人一人手にとって喋りながら食べることができます。アメリカから来た女の子には、「マリコ、どうもありがとう。これとっても美味しいわ。他の人と話すきっかけにもなるし、本当に素敵なアイデアね」と言ってもらえました。

ソフトサラダの本当の力を知りたい

今回、亀田製菓からはソフトサラダしか持ってこなかったのですが、サイトを見てみると、亀田製菓内でもソフトサラダの存在感は強いとは言えません。

亀田製菓 公式サイト

商品説明は「カリッと焼きあげたソフトな食感のおせんべいです。沖縄の塩シママースで旨味とコクのある塩味に仕上げました。(52文字)」。柿の種やハッピーターンはキャンペーンページまであるのに…。

ブランドストーリーもなくて商品説明も52文字しかないのに今回一番人気だったことに感動すら覚えます

でも、もし他の亀田製菓さんの商品と並べたら、柿の種やぽたぽた焼、ハッピーターンの方が人気が出るのでしょうか。ここまで書いてて、すっかりソフトサラダのファンになってしまいました。次回は、亀田製菓ONLYでお菓子を提供してみようと思っています。でも、ソフトサラダを応援したいです。

まとめ

ソフトサラダについて随分たくさん書いてしまいました。ソフトサラダ以外に人気だったお菓子もありますし、逆にイマイチだったものも。きのこの山とたけのこの里の人気投票もしたので、また次回ご紹介していきたいと思います。


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横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。