週末、打ち合わせの予定が茨城県であって、その流れで鹿島神宮に行ってきました。
鹿島神宮は、武道の神様である「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」を御祭神とする神社です。ざっくり神話を書くと、神武天皇が九州から遠征して豪族とかと戦ったときに、一緒にきた兵士たちが疫病にかかってしまいます。でも「武甕槌大神」が神剣を授け、その不思議な力で疫病が治り、平定成功したそうです。神武天皇が即位した年に、神様への感謝を込めて作られたのが鹿島神宮。
中林信二 先生著の『武道のすすめ』によると、流派剣術の源流には大きな流れが3つあって、そのうちの一つ「神道流系統」と鹿島の地はゆかりが深いです。剣豪の塚原卜伝(ぼくでん)も鹿島で生まれました。
境内の中には鹿園があるのですが、100円でニンジンの薄切りを10枚ほど買えて、この鹿たちに餌をやれます。この鹿たちは神の使いである神鹿(しんろく)で、奈良の神鹿の起源は鹿島にあるそうです。
一番印象に残っているのは、潔斎(けさい)の池「御手洗(みたらし)」です。潔斎(けさい)とは心身を清めること。この池は霊泉と呼ばれていて、大人小人によらず水位が乳を超えないという伝説があります(変な伝説笑)。伝説な上に七不思議だそうです。
境内の木々も素晴らしかったです。これらは鹿島神宮樹叢(じゅそう)と呼ばれ県内随一の常緑照葉樹林とのこと。神宮の長い歴史とともに生育してきたため巨樹名木が多いそうです。
奥宮に向かう奥参道には、なぜかコップや風船のオブジェが…。しかもドローンで撮影中とのことでした。
これが奥宮です。境内の入り口にあった看板には以下のようにありました。
本宮御祭神(ごさいじん)の荒魂(あらみたま)を奉祀する。社殿は慶長十年(西暦1605)に徳川家康公奉納の旧本殿を元和五年に引遷したもので明治三十四年国宝指定 現重要文化財
鹿島神宮 境内入り口の看板
御祭神(ごさいじん)は、神社で祀られている神様のこと、荒魂(あらみたま)は分け御魂のことで躍動する魂。
一通りまわったら、最後は「お札・お守り授与所」でお守りを買いました。連れてきてくださった剣道の先生に、お礼に勝守を買おうかなと思ったのですが、先生はお守りに頼らなくても勝っちゃいそうというか、強力な勝負の守護武神が憑いてそうなので、健康お守りを買いました。
ちなみに、お守りって神様に「守ってもらう」のと自分で約束を「守る」という意味があるらしいです。加護に頼るのではなく自分で勝利を掴み取る決意を心に、それをずっと「守る」ということだそう。
おまけ。鹿島神宮で見つけたお地蔵さんと犬。