柔軟に働きたいのであれば、複業を。複業をすすめる3つの理由


来月からオランダのユトレヒトでフリーランスとして常駐の仕事をすることになりました。
週2回、ユトレヒトでECサイトの制作やWebページ管理の仕事をします。
残りの週3-4日は、記事執筆・編集の仕事を引き続き頑張っていきたいと思っています。
仕事の何割かがオランダの仕事で、かつIT寄りの仕事になったので、複業復活だ!と嬉しい気持ちになりました。

個人的に、複数の仕事や肩書を持つ複業家としての働き方がすごく好きです。フリーランスになって3年、複業もたくさんしてきたので、続けてみて「これはいい!」と思ったことをお伝えできればと思います。

柔軟に、自由に働きたい方にはとてもおすすめです。

複業とは

サイドビジネスとしての「副業(ふくぎょう)」は昔から知られた言葉ですが、同じ読み方の「複業」についてはまだ一般的ではないかもしれません。兼業と言った方がわかりやすいかも。
副業はあくまで「副」業ですが、複業は本業が複数ある働き方です。

ちなみに、厚生労働省が出している「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、副業と兼業(複業)についてこんな風に書かれています。

副業・兼業は、社会全体としてみれば、オープンイノベーションや起業の手段としても有効であり、都市部の人材を地方でも活かすという観点から地方創生にも資する面もあると考えられる。
これらを踏まえると、労働者が副業・兼業を行う理由は、自分がやりたい仕事であること十分な収入の確保等さまざまであり、業種や職種によって仕事の内容、収入等も様々な実情があるが、自身の能力を一企業にとらわれずに幅広く発揮したい、スキルアップを図りたいなどの希望を持つ労働者がいることから、こうした労働者については、長時間労働、企業への労務提供上の支障や企業秘密の漏洩等を招かないよう留意しつつ、雇用されない働き方も含め、その希望に応じて幅広く副業・兼業を行える環境を整備することが重要である。
参照:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン

注意点は「長時間労働にならないこと」だそう。確かに仕事が増えれば労働時間も増えますね。

フリーランスと複業

さて、フリーランスのいいところの一つに、自由に複業ができることがあると常々思っています。
日本にいた時、私は週2・3日は取引企業に常駐して仕事をしていました。
残りの週2日は、単発の案件を請けたり、自分がやりたい仕事をします。
常駐案件があることで安定した収入が確保できて、さらに残りの日数でやりたいこともできます。
新しいことが大好きな私にとって、定期的な仕事も続けつつ、何かしらの新しい仕事ができることは、かなりハッピーな働き方でした。

クラウドソーシングサイトのランサーズが出しているフリーランスの実態調査にも、この複業の働き方が記載されていて、2015年と2018年の調査を比較すると、複業系パラレルワーカーは92万人から290万人になり、急激に増えていることが見て取れます。

やりたいことがたくさんある欲張りな人や、正社員としてずっと会社で働くには大変……という人に向いている働き方だと思います。

3年間試してみて感じた、複業のメリット

2016年にフリーランスとして独立して、下記のような複業をしました。

  • Web制作(チーム組むことが多い)
  • オンラインマーケティング(常駐が多い)
  • ライターとして執筆・編集(一人でやることが多い)
  • イラスト制作
  • その他、SNS運用、Webサイト運用など

Web制作の仕事は私一人だとできないので、リモートチームを組んで作ることが多かったです。オンラインマーケティングの仕事は、チーム内でのコミュニケーションが必要なため常駐することがほとんど。ライティングは一人で黙々とする仕事です。オランダはこれがメイン。一人の時間が好きじゃないので実は極力やりたくないと思っています。

複業のメリット1:飽きない

本当にダメ人間の考え方なんですけど、同じ仕事をずーっとずっとやってると飽きちゃいませんか?私は飽きます…!
なので、週2-3日でずっと続ける仕事をしつつ、他の日は好きな仕事や新しい仕事をすると、飽きずに毎日を楽しく過ごすことができます。

複業のメリット2:アイデアが出る

また、一つのことに没頭しすぎているとアイデアが枯渇します。気持ちに余裕ができることで、仕事の進め方の改善や、新たに勉強しようという気持ちが生まれます。

複業のメリット3:成長の機会が作れる

私は常駐することでお客さんと話したり、周りの人から刺激を受けて、働く気力を生み出していました。フリーランスの課題として「勉強の機会を自分で作らないといけない」というのがありますが、どこかのチームに所属することで成長の機会を作ることができます。

今回のオランダでの複業も、まさにこの成長の機会と、人と話す機会の創出になってます。
例えば将来的にはライターとして英語でのインタビューや記事執筆をしたいと思ってるのですが、まだ語学力不足…。今回の常駐案件は日系企業の仕事なので適度に英語・オランダ語も使いつつになるのではと思っています。また、会社に出社するのも新鮮です!人と一緒に働く機会があると、ものすごくウキウキします。

まとめ

自分の仕事の近況報告をしつつ、複業の魅力についてご紹介しました。
2018年1月に、「モデル就業規則」が改定され、政府は副業・兼業を原則推進する姿勢です。また、大手企業の中にも、先進的な働き方ができる制度を作り始めたところもあります。

しかし、私たち個人としても、これまでの常識にとらわれず、自分の心の声に耳を傾け「どうしたら幸せか?」「どうすれば働きやすいか?」を考えていくことが大事だと思ってます。フリーランスだと、割と自分で働き方をデザインしやすいので、これからも色々試していきたいと思ってます。


ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。