2020年度から電子申告で青色申告特別控除額が10万円アップ。電子申告対応の会計ソフトを比較してみた

今年度（2020年/令和2年）から、確定申告を電子申告にすると青色申告特別控除額が10万円アップします。私はオランダ在住なので日本の確定申告は正直関係ないのですが、クラウド会計ソフト各社の電子申告対応が知りたくなったので、調べたことをまとめます。

ポイント

先にポイントをまとめると、電子申告に絞って会計ソフトを比較する時は、以下の3点が重要なのかなと思います。

• 会計ソフトを経由して、アプリ連携などで簡単に電子申告できるか
• Macに対応しているか
• ナビゲーションやサポートは充実しているか

この3点で比較するとfreeeが一番使い勝手が良さそうです。アプリを介して会計ソフトから電子申告可能な上に、freee電子申告開始ナビで丁寧に手順も解説しています。料金表も簡単に載せたので、機能と料金を鑑みた上で確定申告ソフトを選ぶ際の参考になれば幸いです！

クラウド会計ソフトfreee（フリー）

2012年7月創業、会計ソフト業界では若いスタートアップ。2019年に上場。MM総研が実施した「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2020年4月末)」では、事業者別シェア21.1％を占め弥生会計に次いで2位を獲得しました。

会計ソフトのサービスだけではなく、開業届が無料で作成できる開業freeeや、個人事業主・フリーランスの資金繰りをサポートする資金調達freeeなど幅広くサービスを展開。電子申告は、WindowsもMacも対応しています。

freee電子申告開始ナビでは電子申告のステップを細かく説明しており、ナビゲーションを見ながら、必要なものを揃え、電子申告ができます。

弥生会計（青色申告オンライン）

会計ソフトの老舗で、弥生シリーズは1987年からサービス提供スタート。MM総研が実施した「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2020年4月末)」では、事業者別シェアで56.7％を占めました。

個人事業主（フリーランス）向けには「青色申告オンライン」を提供しています。

電子申告に関しては、「確定申告e-Taxモジュール」を提供しています。Windowsは弥生製品から直接申告できますが、Macは非対応。作成した確定申告のデータをe-Tax申告用にできるので、ダウンロードしてe-Taxから申告する必要があります。

マネーフォワード クラウド確定申告

2012年7月に創業したスタートアップ。会計ソフトだけではなく家計簿アプリも提供しており個人、事業主問わず人気です。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションに 個人や法人、すべての人のお金の課題を解決するサービスを提供しています

電子申告には、データエクスポートによりe-Taxソフトのインストール型での確定申告に対応。e-Taxソフトに組み込める申告・申請等データファイル(xtx形式)をダウンロードできます。Web版のe-Taxには対応していないのでインストールの必要があります。2020年度様式に対応したe-Tax用のxtxファイル出力は、2021年2月までに対応予定とのこと。

参考ページ：
『マネーフォワード クラウド確定申告 確定申告ガイド e-Taxで電子申告』
『Q. 「e-Tax」での申告には、対応していますか？』

まとめ

会計ソフトを選ぶ時は、電子申告だけではなくて普段使いしやすいか、サポートが充実しているかなどもポイントになりますが、今回は「電子申告するなら」に焦点を当てて比較をしてみました。10万円の控除額は大きいからです。

弥生会計は老舗で、その実績や信頼から選ぶ人や、会計士に勧められて使っている人が多い印象です。私の周りでフリーランスや副業やっている人は、マネーフォワードかfreeeで悩む人が多いかもしれません。私自身はfreeeを使っていました。マネーフォワードの方が使いやすい、わかりやすいという声も聞いたことがありますが個人的にはfreee推しです。

2020年度の確定申告期は2021年2月16日から3月15日までなのでまだ時間があります。まだ会計ソフトを決めていない場合は、無料期間などを利用して試してみるといいかもしれません。

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