商品・サービスの購入を促す際、必要になるのがランディングページです。Web制作やデジタルマーケティングに携わっている方は、一度は実際に制作に関わったり、ランディングページに関連する記事や本を目にしたことがあるのではないでしょうか。今回の記事では、ランディングページの基本、ターゲットの想定方法、コンテンツの見せ方などについてまとめます。
アフィエイトサイト(比較・ランキングサイト)や化粧品のキャンペーンLP制作に携わってきた自分のこれまでの経験を元にして書いているので、そういった分野でランディングページを企画・制作する際に参考になれば幸いです。
目次
- ランディングページとは
- ランディングページ最適化(LPO)とは
- ターゲットの属性、ページに辿り着く経路を想定する
- コンテンツの充実のために
- その人のどんな悩みを解決するかの説明
- 商品・サービスの特徴、なぜ良いのかの説明
- 口コミNO.1の実績、著名人や専門家の推薦など、商品の質の客観的評価
- 実際の利用者・ファンの声
ランディングページとは
ランディングページ(Landing Page)のLandの意味は「上陸する」。直訳すると「ユーザーが最初にたどり着いたページ」といった意味になります。ランディングページとは検索エンジンなどを経由して、ユーザーが最初に訪れたページを指します。検索エンジン経由の他、バナー広告やテキスト広告、SNSの投稿、SNSの広告、メールマガジンなどを経由してユーザーはランディングページにたどり着きます。そしてランディングページには、主に下記の役割があります。
- 商品・サービスを購入してもらう
- 商品・サービスについて問合わせしてもらう
- メールアドレスの登録や資料のダウンロード(リードの獲得)
- 商品・サービスについて知ってもらった上で、SNSで拡散してもらう
- 商品・サービスについて知ってもらった上で、キャンペーンに参加してもらう
- 商品・サービスを比較した上でいずれかに申し込んでもらう
ランディングページ最適化(LPO)とは
ランディングページの目的を達成するために最適化を行うことをランディングページ最適化(LPO)と言います。LPOとは、Landing Page Optimisation(ランディング・ページ・オプティマイゼーション)の略です。
「ユーザーからの購入」や「問合わせ」、「キャンペーン参加」を実現するために、より目的に特化したサイト、ターゲットユーザーの心をつかむページにすることが大切です。
ターゲットの想定
ランディングページを作成する際、まず考えるのは「ターゲット」です。ターゲットの基本属性の想定に関しては、細ければ細かいほど良いですが、私は最低限下記を考えるようにしています。
- 性別
- 年代
- 状況
- 知識レベル
- 趣味・関心
- 家族構成
基本属性について考えたら、次に下記を考えてみましょう。
- どんな悩みを持っている?
- 何を伝えたい?
- なぜ伝えたい?
- いつ・どこからこのページについて知る?
そして、可能であれば実際にユーザーインタビューをしてみましょう。自分の頭の中で考えたイメージと、実際に話してみた印象は大きく異なります。ランディングページに関わらず、全てのサイト制作やマーケティング活動についても言えることではありますが、一次情報はとても重要です。実際に会うのが難しい場合は、アンケートを実施することをお勧めします。
ターゲットの想定をある程度したら、どうやってランディングページにたどり着くかを考えてみましょう。
- 検索エンジンの検索結果に表示される広告
- 検索結果や各Webサイトに表示されているバナー広告
- SNSページ内のバナー広告など
- 記事形式の広告や、ターゲットが閲覧しているメディアのメールマガジン広告
- 検索エンジンの検索結果(オーガニックサーチ)
- SNSのシェア
- 知り合いから教えてもらう(これはよほどのことがない限り発生しないでしょう)
検索エンジンからの流入に関しては、ページを作ってすぐに期待はできませんが、数カ月後、半年後にじわじわと結果が出てきます。このため、ランディングページを作成する際は必ず検索ボリュームがある「検索ワード」を探してみましょう。また、検索キーワードを考えるにあたって「検索ボリューム」を参考にするため、「そのキーワード(商品)は、どんな人にどんなニーズがあるか」を知ることができ、広告出稿の際などに、とても役立ちます。上手くやれば、検索結果に上位表示されるため、広告の必要がほとんどない場合もあります。
検索キーワードを探すツールはいくつかありますが、私はGoogle Keyword Plannerで事足りています。あるキーワードを入れて検索すると、それに関連したキーワードが出てきますので、検索ボリュームが大きく、競合が少ないキーワードをできるだけ選びましょう。
コンテンツの充実のために
ランディングページのテーマとなるキーワードが決まったら、そのキーワードで流入してきてくれた人が魅力的に感じるよう、コンテンツを作成していきます。商品・サービスの特徴、どんな悩みを解決してくれるか、実際の利用者の声などを掲載し、ターゲットの「買いたい気持ち」を高めます。それでは、ランディングページに盛り込みたい内容について説明していきます。
その人のどんな悩みを解決するかの説明
検索エンジンにキーワードを入れて商品・サービスを探す人は何かしらの悩みを抱えています。ランディングページでは「◯◯でお悩みではありませんか?」「◯◯が劇的に改善される」など、その人の悩みを解決してくれるのでは?という期待を持ってもらうことが大切です。
商品・サービスの特徴、なぜ良いのかの説明
なぜその商品を売ろうと思ったのか、どんな効果があるのか、どんな成分なのかをきちんと説明しましょう。楽天のページは非常に長く、印刷すると10数ページ分にもなるページが多々ありますが、高いコンバージョン率を誇っています。理由は、その商品が何故良いか、作り手がどんな想いで作っているかをしっかりと書いているためです。
口コミNO.1の実績、著名人や専門家の推薦など、商品の質の客観的評価
口コミでNO1、その道の専門家が薦めるなど、この商品・サービスが評価されているという客観的な理由や評価があったら必ず掲載しましょう。また、「ユーザーが選んだ」という売り文句も効果的です。
実際の利用者・ファンの声
実際に利用した方、ファンの方の声を掲載しましょう。買おうか悩んでいる方にとっては大変参考になる情報で、購入の後押しをしてくれます。
上記を盛り込んだ上で、購入ボタン・お問い合せボタンもページ内にいくつか設置するようにしましょう。ありすぎても邪魔ですが、「買いたい!」「問合わせをしたい!」と思った時にすぐ押せる場所にあることが大切です。ページの右下に必ずコンバージョン用のボタンを設置しスクロールするとついてくるなどでも良いかと思います。
いかがでしょう。今回の記事はとても基本的な内容で特に事例もないものですが、ランディングページ制作の際は最低限、抑えておきたいポイントです。今後またアップデートしていきたいと思います。
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ジャンル:マーケティング
楽天に勤めていた時に上司に勧められて読んだ本。グロースハックの基本的な考え方やクックパッドの実際の事例など分かりやすく参考になりました。ランディングページを作った後は検証と改善が重要なので是非ご参考に。私は後輩にも一冊プレゼントしました。