フリーランス交流会『FreelanceNight Vol.4』に参加しました


2018年5月15日(火)にフリーランスの交流会『FreelanceNight Vol.4』に参加してきました。
主催者は、TEAMKIT代表の小谷 草志さんとFreelanceNow発起人の黒田悠介さん。

『FreelanceNight』は今回で4回目。以前から興味があったのですが、なかなかタイミングが合わず、参加が叶いませんでした。
今回はちょうど帰国のタイミングと合い、ついに参加できました!

イベントのテーマは、Connecting the Freelancers

最近のフリーランス事情として、様々なつながりを作ったりメンテナンスしながら活動するケースが増えてきています。
チームやユニットを作ったり、オンラインサロンなどのコミュニティを形成したりすることも多い。
その理由は、フリーランス同士もしくはフリーランスと企業がタッグを組むことで、できることが大幅に増えるからです。
今回はユニークな繋がりを活かして面白い活動をしているフリーランスを登壇者として迎えてイベントを開催したいと思います。
※イベント紹介文から参照

フリーランスというと個人で活動しているイメージが強いですが、個人で活動しているからこそ横のつながりが大切です。
イベント前半では、登壇者の方々の経歴などを聞いた後に、周りの方との自己紹介タイム。
後半は、リアルタイムで登壇者の方々への質問を受付けながら進行していきました。

Giveから仕事を始める

ディスカッションのなかで印象的だった話がいくつかあったのでピックアップします。
まず、登壇者の一人である井上 豪希さんの「Giveから始めよう」という考え方。
井上さんは、「会社員で、料理家で、狩猟家で、フリーランスで…etc という複業家」。
水産大学校卒業後、日本海事検定協会に入社。その後、株式会社Blabo!に入社し、ブランディングプロデュースを経験したそう。
現在は、株式会社ESSPRIDEに所属しながら株式会社TETOTETOを創業し、料理家とブランドプロデューサーとして活動しています。
井上さんがプロデュースした商品、ほんとにすごかったです。パッケージデザインでこんなにも商品に対する印象が変わり、「買ってみたい」と思うようになるなんてと衝撃を受けました。

井上さんは、おもしろことを見つけたら「お金ください」ではなく、まずやってみるそう。
以前、freeeを含め3社で働く松崎啓治さんにインタビューをしたことがあり、その際にこんな話を聞きました。

1カ月は無給のトライアルという条件で仕事をしました。これは賛否両論分かれるやり方なんですけど……期間を決めて、お金をコミットしない方法をとると、お互いギスギスせずにできることがあります。1カ月過ぎて価値を感じてもらえたらお金をいただくようにしています。

参照『新しい知見・成長を求めて3社で働く – 本業と副業、両立のコツは?

予算が出ない、でも面白そうな仕事やプロジェクトを見つけた時に、とにかく「やってみる」というのはとても面白い考え方です。フリーランスだからこそできることかもしれません。

また、「お金をもらっているから妥協する、ということが起こらない」点もメリットのひとつ。予算が出ている場合は、クライアントの意見を尊重する必要もあります。このため、デザイナーの人が妥協してデザインを変えることも起こり得ます。
最初にお金をもらわないと、こちらの意見が通りやすくなるのも良いそうです。

500円でもオーバースペックで返す

「Giveから始める」に似た考え方かもしれませんが、黒田悠介さんが言っていた「500円の仕事でもオーバースペックで返す」という考え方もとても印象的でした。黒田さんはフリーランスとして独立したばかりのころ、500円でココナラにご自身のスキルを出品していたそう。
その際に心がけたことが「500円では安すぎる」と思われるような仕事をすること。
お客さんがついてきたら徐々に単価をあげていく方法かと思いますが、たしかに初めて独立して価格感などがわからない場合は、この方法はとても良いと思いました。

究極、チームを組む相手の能力はどうでもいい

フリーランスとして活動していると、どうしても自分一人ではやりきれない仕事も出てきます。その際に重要なのがチームです。
このため、「仲間を集めるためにどうしていますか?」という質問が出ました。
この質問に対して、小谷さんは「自分から『こうやってほしい』とはいいません。相手の方がこれまでに何やってきたのか何をこれからやりたいのかをあらかじめ聞きます。相手がやりたいことを聞き出して、それに沿えるプロジェクトを探します。」井上さんは「共感してくれる人を探して、半径300mの経済圏を作ることを意識しています。」と答えていました。共感してくれる人を探すことで、紹介が紹介を呼ぶそうです。

また、仕事で組む相手としてフリーランスをどう見極めているか?という質問に対しては、「究極、能力はどうでもいい、面白いかどうかが重要。」という意見も。個人的に、この意見にとても共感しました。実際、組んでみて全然だめだったということもあるのですが、それはそれで経験になるかなと思っています。

フリーランスは交流会に参加しよう

今回参加した交流会は「フリーランス」というけっこう大きめなくくりでしたが、「ライター交流会」や「イラストレーター交流会」などフリーランスを対象として交流会は多数存在します。私自身も、先日フリーランスの経理や確定申告をテーマにした交流会を開催しました。

フリーランスが交流会に参加するメリットには、

  • 書籍や検索エンジンでは得られない情報が入ること
  • アイデアや仕事が生まれること
  • 自分の職種とは異なる職種の人とふれあい、刺激になること

などが挙げられます。今回の交流会で、会社に勤めながらフリーランスとしても働く女性や、ライターをゼロから(SNSの登録方法から)仕事獲得まで育成するというライターさんに出会い、どちらもとても刺激になりました。特に後者の方は、社会課題を自身で考え、行動しているのでとても刺激になりました。

会社員とは異なり、組織に育ててもらえる機会も少ないため、こういった交流会で情報を集め、人と交流することはとても重要ではないでしょうか。


ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。