独立したばかりの頃は右も左も分からないので、そもそも検索ワードが思いきません。なので自分で調べて学ぶ他に、書籍を購入することはとても有効だと思います。書籍で基礎知識を身につけて、そこから検索したりイベントに参加して情報を集めていくのがいいのではないでしょうか。
こちらの記事では、私がフリーランスになってから現在までに読んでお勧めだった書籍、Webサイトをご紹介します。フリーランス・個人事業主の方やこれからなりたい方はぜひ読んでみてください!
らくらく個人事業開業のすべてがわかる本
個人事業主として独立を決めた時、一番最初に『らくらく個人事業開業のすべてがわかる本』を買いました。
個人事業やフリーランスに関する書籍は、確定申告や節税、働き方をテーマとした本など色々あります。この本の良い点は、フリーランスになったら提出必須の届出と、社会保険(健康保険と年金)の手続きについても細かく説明しているところです。
ちなみに、書籍の後半ではどうやって確定申告をするかについても紹介されているのですが、私は会計ソフトを使用しているのでその部分はあまり参考にしていません。
フリーランス&個人事業主 確定申告でお金を残す! 元国税調査官のウラ技
フリーランスや個人事業主が節税するための本。第五版まで出ています。私が買った時は第二版だったと思います。まずタイトルがいいですよね。「元国税調査官」とか、「ウラ技」とか…「節税」「トク」って単語も書籍内に散りばめられてて、読みたい気持ちが高まります…!
私は確定申告に関する知識がほぼゼロの状態でこの本を手に取ったのですが、わかりやすく詳しく確定申告と節税の基礎知識が書かれていて、今でもたまに読み返しています。控除の説明も詳しいです。節税本は他にもあって、うさんくさかったり情報が不足してたりしますが、この本はちょうどいいバランスです。おすすめ。
『フリーランス&個人事業主 確定申告でお金を残す! 元国税調査官のウラ技』
freee のバックオフィス基礎知識
上記の二冊で知識をつけたら、ネットで情報収集して知識を補うのがいいでしょう。お勧めは『freee のバックオフィス基礎知識』。開業、確定申告、クレジットカード、請求書、資金繰りなどフリーランスがカバーしておきたいテーマを網羅しています。情報量が多いので、読むの時間かかると思います。
freeeをはじめとする会計ソフトの会社は、確定申告が近づくとセミナーを実施してくれるので、参加をお勧めします。けっこう詳しく確定申告について教えてくれますよ。Web参加可能なケースも多いです。私は会計ソフトはfreeeを使ってて、freee愛用者が集うfreee部というのにも所属してます。会計ソフトのなかの人たちは、最新情報にも詳しいので、彼ら主催のイベントには出来るだけ参加するようにしています。
スモビバ!
こちらも情報サイトです。弥生会計が運営する『スモビバ!』。時事ネタやインタビュー記事などもあって、読んでためになるだけではなく、興味を引くテーマが多いです。FacebookやTwitter、RSSで最新情報をゲットできます。個人的に、メルマガ作ってくれたらいいのになぁなんて思ってます。
フリーランス協会
フリーランスをサポートするために設立された『フリーランス協会』。私はいま日本にいないので入っていないですが、もし日本に住んでいたら同協会が提供するベネフィットプランに入っていたと思います。
福利厚生の種類が豊富な上に「賠償責任保険」が自動付帯しています。しかも年会費は経費にできる!無料会員にも、有益な情報を定期的に届けてくれるので、メルマガ登録は絶対にしておいたほうがいいと思います。
FreelanceNow
ご自身もフリーランスである黒田さんが主催する日本最大級のフリーランスコミュニティ、「FreelanceNow」。Facebookグループに定期的に案件が上がってきて、気になる人は投稿した企業・個人にコンタクトを取ることができます。完全無料で利用可能。Facebookで実名制なのもいいです。
こういう案件紹介サイトは、自分のプロフィール写真やポートフォリオを載せて、実績の説明を書いて…とけっこう面倒なのですが、このコミュニティは登録時に多くの情報を求めらない点がいいです。
【マンガ】フリーランスで行こう! 会社に頼らない、新しい「働き方」
ここからはまた書籍紹介に戻ります。フリーランスになるにあたっては、これまで紹介してきたように開業・確定申告・保険・仕事獲得について最低限の知識を持っている必要があります。でも、知識を身に着ける他に「そもそもフリーランスってどんな働き方をしているんだろう?」「他のフリーランスはどんな仕事をしているんだろう?」って気になりませんか?!
【マンガ】フリーランスで行こう! 会社に頼らない、新しい「働き方」
ドイツ・ベルリンを拠点に活動するイラストレーター・高田ゲンキさんが、フリーランスのイラストレーターを志してから現在に至るまでをマンガで紹介しています。フリーランスになってからの営業や失敗談、理不尽なクライアントとの闘いなど、ためになる上に面白いマンガです。イラストもすっごく可愛くて読み応えあります。
世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生
高田ゲンキさんの二作目。フリーランスを目指す人、すでになっている人を対象にしたハウツー本です。
就活本みたいに、どうしてフリーランスになりたいのか自分の内的動機を探るところからはじめて、フリーランスのメリットデメリット、どんな人が向いているかなども、ご自身の経験に基づいて紹介しています。
ゲンキさんのところには「どうやったらフリーランスになれますか?」とか色々問い合わせが来るようです。それに全部は答えられないけど、多くの人が抱えている悩み解決できればとこの本を執筆なさったそうです。
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
フリーランスのマンガ家あんじゅさんが、税理士の大河内さんに自分が持つ疑問をぶつけます。マンガを読みながら確定申告や節税、控除について学べる一冊です。あんじゅさんの疑問が本当に等身大というか、多くの漫画家やクリエイター、デザイナーが抱く疑問を一つ一つ丁寧に紐解いていきます。ミニコラムも面白くて、この本を読んで初めて、所得税率は戦後変化してきたことを知りました。
『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』
愛の日記
最後にご紹介するのは、明治大学からアクセンチュアでコンサルタントを経験し、その後ハーバード大学でMBAを取得した古賀洋吉さんのブログ「愛の日記」。現在は、シリコンバレーでDrivemodeというベンチャー企業を経営していらっしゃいます。
私が大学四年生の時に、大学のフリーペーパーに古賀先輩のコラム「Messages from Harvard」が掲載されてて、それに感銘を受けて起業や会社経営に憧れるようになりました。日本を飛び出て海外で自分で道を切り拓いて、会社を作って家族と楽しく暮らしている先輩にめちゃくちゃ憧れました。感銘を受けすぎてmixiから検索して実際に会いに行っているので、本当に今思うと迷惑な大学生です。社会に役立つ会社を作って、いつか先輩に「会社作りました!」って報告できたらいいなと勝手に思ってます。
先輩が書く文章を読むと、起業家に憧れずにはいられません。どうしてフリーランスになったのか、起業家を目指すのかと聞かれたら、一番根源的なところには、古賀先輩の生き方への強烈な憧れがあると思います。
このコラムの冒頭には「すし太郎」「奥さんと不思議な豆」という、起業や会社経営とは全く関係ない話が載ってるのですが、面白いのでぜひ読んでみてください。