4月27日(金)はオランダの休日、King’s Day(国王の日)です。何週間も前から、オランダ剣道の友人たちも「もうすぐKing’s Dayだー!」「まりこは何するの?」「たのしいよー!」と話題に。
日本人の私からすると「King’s Day(国王の日)って日本の天皇誕生日でしょ?」。
普段使用しているワークスペースのスタッフの方にも「King’s Dayの日は営業していますか?」と聞いてしまいました。まあ、そもそも休日に営業しているかオランダ人に聞くなんて、愚問ですよね…。
は?なに言ってるの?休みに決まってるでしょ!と、「お前馬鹿か!」くらいの勢いで言われました。
友人たちは、何日も前から「なにして遊ぼうかな」とそわそわ。どうして、そんなにそわそわするの…?と疑問だったのですが、実際に参加してみて、これはそわそわしちゃうね!とおもいました!
King’s Day(国王の日)とは?
そもそもKing’s Day(国王の日)とはなんなのでしょう。オランダ政府観光局が運営するHolland.comでは、下記のように説明されています。
国王の日
恐らく国王の日がオランダ国内で最高のパーティでしょう。4月27日、オランダ国民は音楽や路上でのパーティ、フリーマーケット、移動遊園地などでウィレム=アレクサンダー国王の誕生日を祝います。国王ご一家は国内各地を旅されます。国王の日の前夜である「国王の夜」を祝って、デン・ハーグ や他の都市では音楽イベントが、ユトレヒトでは国内最大のフリーマーケットが開催されます。
参照:Holland.com「国王の日」
国王の誕生日をみんなで真面目に祝う、しっとり祝う…とは真逆。
普段自転車で走っている道も、人だらけで車も自転車も走れません。トラムも一部運休。
DJブースもいつのまにかセッティングされみんな歌って踊ってました。
「うう…自転車って今日運転してよかったのかな…」と思いながら「すいません、すいません」と人混みをかき分けて進みました。ああ、こうやって謝りながら進むところ、私って日本人だなぁと思いました。
しかも、みんな何かしらオレンジのアイテムを身に着けているので、普通のパーカー着てる自分はかなり浮いてました。
動画はお昼ごろですが、いきなりワオ!とかポウ!とか叫び出す人もいてまったくテンションについていけなかった…。
アムステルダムって、こんなに人がいたの?いつもどこにいるの?と思いながら歩きました。
街中、オレンジに!
街中では、オレンジアイテムがたくさん販売されていました!
Tシャツ、サングラス、パーカー、首飾りなどなど。
スーパーのお菓子の棚もオレンジに。
普段はピンク色のオランダお菓子「トンプース」もオレンジ色になっていました。
いつもはピンクのトンプース。写真は、スーパーのHEMAで食べられる0.75ユーロのトンプース。美味しい!
プリングルスもオランダ仕様なのかオレンジバージョンが!
街中フリーマーケットになる日
この日は、どこでも許可なしで売っていいらしく、道路の上でパンを売っているオジサンや、1ハグ1ユーロの看板を首から下げている女の子もいました。
ユトレヒトではとっても大規模なフリーマーケットが開催されていたそう。
「そうなんだ!珍しい!じゃあ、路上で竹刀とか売れるかなぁ」と剣道の友達に聞いたら「それはweaponだからダメだ」と言われました。
竹刀って、weaponなんだ…。weapon(兵器、武器)って、核兵器とか戦争で使われる武器レベルの英単語だと思ってました。
運河でボートパーティー
運河はボートだらけでした。みんな酔っ払って歌って踊って運河を進んでいきました。
このボートはどこから出てきて、一体どこへ流れていくのか…。
オランダ人て、不思議…
King’s Dayは、フリーランスになる前に同僚だった女の子と過ごしました。
偶然、彼女もオランダに来て働いているのです!
日本人の友達、ほとんどいなくて孤独だったので、友達と過ごす休日にかなり心癒されました。
オランダ人て、素朴なイメージがあったのですが、すれ違う人みんな酔っ払ってるし、踊ってるし…テンションが高すぎて正直ついていけませんでした。いつもこんなにテンション高くないよね?どうしちゃったの…と…。心に秘める何かがオランダ人にはあるのでしょうか?日本の”祭”的な感じなのかな…神輿を担ぎながら叫んでいる日本人を見て、外国人も同じ気持ちになるのでしょうか。
友人曰く、「ニューイヤーの前日とゲイパレードはもっとすごかった」。
オランダ人は倹約家で有名なのですが、ニューイヤーのときの花火には出費するそう。花火って、打ち上げたら終わりだよね?!いつも節約してるのに、なぜそこに?!と不思議です。
働き方に関しても、友人が勤めている企業の話を聞くと、「どうして日本みたいにキリキリ働かないのに、生産性が高いのかなぁ」と不思議に思います。
最後は、アムステルダムの粋ラーメンで働く剣道の友達を訪ねつつ、一緒にラーメンを食べました。
写真は、もっとも忙しい時間帯に訪問したときの粋ラーメン。写真撮りたいと言ったらものすごく迷惑そうな顔をされました。