Search here...
TOP
オランダ日記 オランダ起業 コラム 個人事業

オランダ移住で感じた3つの不安。そして日本の良いところ。


オランダに来てからそろそろ1年です。事業の登録、日本とのリモートワーク、オランダでの仕事開拓、現地での人間関係構築など色々なことがありました。
海外に出てみたい、というのはずっと自分の夢だったので、道を切り拓いているような気持ちでとても楽しい日々でした。事業の登録に関しては「ほんとにこれで大丈夫なだろうか?」とまじで手探りでしたが…。

この1年を振り返ってみて「いま思うとこれがすごく不安だったな」と感じる3つのことがあります。移住をする前に、正直不安がほとんどなくて、こんな気持になるとは思わなかった、という気づきをちょっと書き出してみようかなと思います。

自分は国に守られていた

移民局やフリーランスビザの登録をしていたときに強く思ったのは「自分は国に守られていたんだ」ということです。
日本で個人事業を開業するには、税務署に開業届を出せばOK。審査もいらない、許可もいらない、認定もいらない。
でも、当たり前ですがオランダで開業するためにはまず移民局に行って、事業計画書を出して、お金を払って、面接をして、場合によっては移民弁護士を通します。「自分はこの国に居てもいいのか、いま審査されているんだ」と強く感じました。「居てもいい」という許可が必要なのは、足場がぐらぐらしているような不安を感じます。
日本にいたときは、のほほんとフリーランスをしてましたが、自分が日本で生まれ育ち、パスポートを持つ大前提があるんだなと改めて感じました。

防具袋を放置するとテロかと勘違いされる

この間、オランダ剣道代表の人たちと稽古をしていて、更衣室にスマホを出しっぱなしにしていました。チームの人に「マリコ!携帯出しっぱなしだったよ!」と持ってきてもらい、「ここは日本じゃないんだからね」と叱られました。
日本では、カフェで場所を取るときもカバンは置きっぱなし、剣道やってる人に至っては、飲み屋やレストラン、コンビニの前に防具を置きっぱなしでよく放置しています。

「防具だし誰も盗まないでしょ」という気持ちでオランダでもコンビニの外に防具を放置したところ、戻ってきた時に私の防具袋のまわりに警察の方が集まり、「どうしてこんなところに置きっぱなしにしたんだ!」とメチャクチャ怒られました。黒い防具袋なので、爆発物と勘違いされたようです。「これはものすごくstupidな行為だ!罰金めちゃくちゃ高いからね!」と言われ震え上がりました。めちゃくちゃ高い罰金。オランダでは自転車のライトを夜に付けないだけで罰金1万円くらいと聞いていたので、びびりました。しかもstupidって単語をまさか会話で使われる機会が来るなんて。
平謝りして罰金は免れましたが、市民番号を調べられました。これも怖かった。
近隣国のフランスなどと比較するとオランダもテロがなくて平和ですが、日本は圧倒的に安全だなと思いました。

言葉の大切さ

最近、剣道関係の翻訳の仕事や、アムステルダムのラーメン屋さんでのデザイン業務の仕事が決まったのですが、それについて「まさか仕事が取れると思わなかったー!ラッキーだったなぁ」と言ったら、オランダ人の友達に「違うでしょ」と言われました。「それはラッキーじゃないよ。マリコが頑張ったからだよ」。

この言葉が、やたらと心に染みました。私は一人で勝手にオランダに来て、一人で勝手にやりたい仕事をしています。
でも、「頑張ってたね」と言ってもらえて、心がふっと軽くなりました。
誰かに褒められたいわけじゃないのですが、真っ暗な場所で「これで合ってるのかなー」と思いながら進んでいるところもあるので、今のマリコでいいんだよ、と言ってもらえたようで、心強かったです。

友人は日本語ができるのですが、この時はじめて「日本語圏じゃない場所で暮らすことって大変なんだ」と実感しました。
私は喋るのが好きで、書くのも好きです。コミュニケーションを取ることも好きです。
でも、英語では自分の気持ちを伝えたり、ちょっとした雑談をすることにもパワーがいります。言葉を通して、誰かに共感してもらうことでこんなにも支えられていたんだ、と感じたできごとでした。

誰かを褒めること、言葉を学ぶこと

このことがきっかけで「もし自分の周りで、誰かが挑戦をしているのなら、ためらわず称賛の言葉をおくりたい」と強く思うようになりました。会社で孤立奮闘する人、起業した人、新しい環境に行く人…表には出さなくても、不安や孤独を感じているかもしれません。ものすごく頑張っているかも!そして案外、自分自身にそのことに気づいていないかもしれません。だから、誰かのねぎらいの言葉や称賛の言葉が、そういう人の気持ちを軽くしてあげることがあるんじゃないかなぁと。

そして自分に関して言えば、常にこうやって助けてくれる友達が側にいるわけではない、と肝に銘じておこうと思いました。
これであってるのかなと不安でも、誰かにねぎらってもらうことがなくても、自分を信じて続けること。次の楽しいことの準備のはず、と目の前のできることを続けること。
自分一人で何かをしなくてはいけないとき…それは大きなチャンスだと思います。
きっと続けることで拓けるものがあるから、しっかりしなくては、と思います。

また、このことがきっかけで語学に対するモチベーションに変化がありました。今までは「仕事で使えるくらいの英語のレベルになりたいな」とぼんやりした、切迫感のない願望でしたが、「自分のために、気持ちを伝える術を磨かないといけない」と思うようになりました。

せっかくなので、オランダ語の勉強もしています。オランダ人はみんな英語が上手ですが、その国の言葉で挨拶をすると、ニヤリと笑って返してくれます。この国で、もっと色々な人と話して、これからも学んでいきたいとおもいます。




まり子 佐藤

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。

«

»

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です