日本とオランダ、それぞれの自転車ライフについて


先日、横浜にあるピストバイク専門店・BROTURES(ブローチャーズ)でピストバイクを購入しました。

自転車の国オランダにいる時は本当にもっさりしたママチャリしか持ってなくて、「いつか格好良いバイクを買うんだ」と思っていたので、念願達成です。

オランダ生活における初代チャリ

この白い自転車が私のオランダ生活の初代・相棒です。重いし、遅いし、ついでに1年で全てのパーツが順々に壊れていきました。

購入時、店主のおじさんは「チープグッドチープグッドチープグッド」と3回も繰り返したんですけどね…。2年目にタイヤがぶっ壊れて「これはもう直すより買った方が安い」と近所にある別の自転車屋さんに言われて、新しいバイクを買って、1週間で盗まれました。

新しいバイク・良いバイクは盗人たちの格好の標的になります。丈夫なチェーンで何かに括り付けていないと、盗まれてしまうんです。そしてネットなどで売られます…。

たった一週間で華麗に盗まれ、本当にショックでした。格好良いバイクが欲しいけど、盗まれる可能性が高い。そんな悩める私への友人からのアドバイスは「中古のボロくてダサいバイクを買えば盗まれないよ」でした。

北アムステルダムでたまにヴィンテージバイクマーケットを開催しているDAMSKO
本当はここでバイク買いたかった…

日本は本当に素晴らしい国ですね。オランダほど自転車の窃盗率が高くありません。オランダでは運河のそばにチェーンをかけずに停めていると、酔っ払いが自転車を運河に投げ入れてしまうそうです。たまに運河からサルベージされた化石感のある自転車を街中で見かけますが、酔っ払いの仕業だったなんて…。

ピストバイクは軽いし速いし、見た目もかっこいい最高です。そして何より、日本は窃盗への恐怖とストレスが少ないです!!!!!もちろん注意して長く外に停めることはしないし、必ずチェーンをつけます。できるだけ駐輪場に停めます。でも、それでも、あぁ…安心感が違います。

赤い道路が自転車道

でも、日本はとにかく道が狭い。オランダのように広くて整備された自転車道がないのはしんどいし怖いです。

オランダは、こんな風にちゃんと左右に自転車道路があるんですよ。しかも道が平坦だから走りやすい!10kmくらいだったらママチャリでも余裕です。

街や駅構内に無料の立派な駐輪スペースがあるのもオランダの良いところです。アムステルダムは駅前にも駐輪場がありますが、2018年にダム広場の近くに大きな地下駐輪場ができました。

オランダには本当にたくさんの自転車があります。自転車の数の方が人口より多い、なんて話も聞きました。それだけたくさんあるので、地上に停めていると街の景観を損ねるし、「お年寄りや子供にとって危ないから」と、行政が駐輪場を作ったそうです。

地上に停めていると、このステッカーを貼られて罰金です。駐輪場に停めた方が盗まれる確率はぐんと下がるし、街のためにもなり、地上は罰金取られて損するので、自然とみんな地下駐輪場を利用します。

あと、日本はそんなに気軽には自転車で長距離移動はできないなぁと最近思ってます。駐輪場代だけでも、この間夕方6時から11まで停めただけで600円もしました!オランダより盗まれる心配はないと言っても、さすがに路駐で何時間も停めたくありません。

でも、せっかくピストバイクを買ったので、10-15kmくらいの道のりであれば、写真を撮りに行ったり、お出かけに使いたいと思ってます。


ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。