先日、剣道の稽古が終わって、隣に座っている方に「お疲れ様です」と言いたくなりました。
「今日疲れましたねー。ほんとに30過ぎてこんなに運動とかできないです。あーつかれたー。お疲れ様です!」
この最後のお疲れ様ですを言わないとなんだか気持ち悪くて。でも何て言ったらいいかわからない。
なので、直接「何て言ったらいいの?」と聞いてみました。
すると、「その言葉は、英語もオランダ語でもないよ。私たちはスポーツしかしないから、相手に対して尊敬の気持ちを込めた、お疲れ様ですって言葉は持ってないかも。だからこそ、武道の考え方って魅力的だと思う」。
「お疲れ様です」は訳せない?
「お疲れ様です」に関しては、英文メールを書くときや、オフィスでの挨拶でも迷う方が多いのではないでしょうか。
日本だと社内メールの冒頭に「お疲れ様です」を頻繁に見かけます。とても便利な言葉です。
ネットで調べてみると、友達同士、フォーマルな場所、取引先や上司に対して…など、状況によって使い分けた表現を紹介している記事を見かけます。
こう考えると、相手の苦労や疲れに対して、尊敬の気持ちを示しつつ、挨拶もできる「お疲れ様」は、とっても便利な言葉です。
参考
色々見てみましたが下記の2つのページがよくまとまってわかりやすいです。
・『知ってて便利!「お疲れ様です」を英語で表現する方法10選!』
・『よく使う「お疲れさま」を英語で言うと?シチュエーション別表現方法』
ネイティブに聞いた、お疲れ様の英語訳
Facebookで「お疲れ様ってなんて訳すんだろう〜」と投稿したら続々と意見が集まってきたので、ご紹介します。みんな親切。
Cheers!
スコットランドや一部のイギリスでは、“cheers”や “thanks for that”、もう少しフォーマルな言い方だと、“thanks for your efforts”。
Cheersは乾杯でも使うし「よろしく」って意味でも使うし、便利だそうです。
See you next time.
「一緒にいい時間を過ごしたね、また次に会うのが楽しみだよ!という意味で使ってるよ」と教えてもらったフレーズ。
「お疲れ様です」をよりポジティブにした感じがします。
Thank you for your hard work. / Work harder.
work harderはちょっとやだなぁ…。
この2つはどちらかというと、仕事や運動・趣味に打ち込んでもっともっと頑張っていこうよ!って時に使うのでしょうか。
楽天に勤めていたときに、毎朝朝礼後「Let’s work hard and have a good day!」と皆で言ってたのですが、個人的に好きなフレーズでした。
ネイティブに聞いた、お疲れ様のオランダ語訳
英語だけではなくオランダ語の「お疲れ様」的な言葉も教えてもらいました。
Lekker gewerkt!
Lekkerは「美味しい!」という意味で色んなところで聞きます。かっこいい!とかいけてる!っていう意味もあるみたい。
Lekker gedaan pik!はインフォーマルなくだけた言い方らしい。
Nou, meuie hè?!
北部オランダのDrentheの方言。簡単に訳すと、「私たちは尊敬しあっている者同士です。また会いましょう」という意味。
Hajje goad doan!
これも方言。超頑張ったね!っていう意味らしいです。
あえて訳さないで「お疲れ様」で通す?
ビジネスや友達との間では、「お疲れ様」に代わる言葉を探してもいいかもしれませんが、剣道(武道)や日本の会社においては、あえて訳さなくてもいいのかな?と思います。
英訳を教えてくださった方もたくさんいらっしゃったのですが、中には「一緒に頑張った、感謝の気持ちを表現する言葉は他にはないかも」との意見も。
海外剣道の場だと、みんな「たいそーう!」「黙想」「姿勢を正して」など日本語で言っているので、あえてこのまま使ってもいいかもしれないです。
日本でインド料理屋さんを展開するインド人の方も「仕事終わりの『お疲れ様です』は日本独特だから、あえて訳さないほうが気持ちが伝わる気がする」とおっしゃってました。
逆に日本語にはない、素敵な挨拶の言葉
オランダに限らないと思うのですが、海外のカフェやレストラン、スーパーでのお会計の時にHave a nice evening! Have a nice day!と言ってもらえます。
これってとっても素敵な言葉です。仕事が終わってからもniceなeveningを過ごせるんだ!とプチカルチャーショックでした。
日本だと、残業が終わって深夜のラーメン屋で夜食を食べてぼろぼろになって帰宅する時に、こんな言葉はまずかけられません。Are you all right?になってしまう。
「お疲れ様の英語訳はないけど、この言葉の日本語訳もないよね?」と言われ、たしかにと思いました。