2021年は日本で過ごす時間がずいぶん長かったです。ロックダウンやオランダ移住で蓄積したダメージに耐えられず年明けからビザが許すmax期間、6月まで日本に滞在。7月から9月まではオランダに戻りましたが、また日本に舞い戻ってきました。
今年は、2017年から2021年までのオランダでの出来事や活動について、日本人の友達や仕事仲間、剣道仲間に日本語で話して、4年分の思考と経験を整理し始めた一年でした。
親しい人・信頼する人・昔からの知り合いと母国語で話して考えを錬ることをここ数年でほとんどしていなかったので、カラカラになったスポンジが水を吸うように、話すことを求めている自分がいます。
日本語で話して、考えを整理したりアイデアを出したり、新しい情報を得ると、脳内から快感物質が出ているような気さえします。オランダ移住で色々ストレスを感じてたけど、思考が前に進まないことも地味にストレスだったかもしれません。
もちろん、オランダでも本当に素晴らしい出会いがたくさんありました。でも、やっぱり日本にいる友人とはちょっと違うんですよね。自分がここ数年「日常的に出会ってた人たち」と全く違う日本人とオランダから持ち帰ったことについて話すと、アイデアも色々広がります。
これからしばらくは日本を拠点にしようと考えていますが、日本で錬ったことを今度はまたヨーロッパに持ち帰りたいです。
ちなみに、第二言語の英語では、まだまだ思考の整理はできません。英語は私にとってコミュニケーションを取るための言語でしかないんだなと思い知った感じです。まあ、全然下手くそなので当たり前なのですが…。
もっと英語を書かないといけないし、きちんとした文法に則って、話す訓練をしないといけないと感じています。剣道の翻訳をしていると特に思うのですが、その言語にしかない言葉や概念があるので、もし英語でも思考できるようになると(あるいはそれに近しい状態になると)、またちょっと世界が広がると思うんです。
言葉はきっと、他人とのコミュニケーションのためだけではなく、自己との対話や思考するためにもあるんですね。当たり前かもしれないけれど、そんなことを改めて考えています。