どんな副業をするのが楽しいのか?そもそも儲かるのか?副業を比較してみました

2018年は「副業元年」と言われています。2018年1月31日に、厚生労働省が定める「モデル就業規則」が改定され、これまで原則禁止とされてきた、副業と兼業に関する記載が追加されました。

第14章 副業・兼業
(副業・兼業)
第67条
労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。
2 労働者は、前項の業務に従事するにあたっては、事前に、会社に所定の届出を行う
ものとする。
3 第1項の業務に従事することにより、次の各号のいずれかに該当する場合には、会
社は、これを禁止又は制限することができる。

① 労務提供上の支障がある場合
② 企業秘密が漏洩する場合
③ 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
④ 競業により、企業の利益を害する場合

副業解禁に動いている企業も増加し、クラウドソーシングの「ランサーズ」さんなんかは、社員のほとんどが副業をしているそうです。私が取引している会計ソフトのfreeeさんも、本職以外に2社と取引している方や、デザインの仕事を請け負っている方がいます。

副業が推進されてる理由とメリット

少し前までは、副業というと「お小遣い稼ぎ」というイメージが強かったのではないでしょうか?あと、ネットワークビジネス。
しかし、最近では会社員の方や会社自体は、副業を「スキルアップ」「成長」の機会と捉えているようです。副業をすることで本業に良い影響を与えたり、人脈の拡大を期待しています。また、働き方改革で副業が推進されている理由の一つに、労働力の減少を副業で補いたいという狙いがあるようです。効率よく本職の仕事を終えた方が、別の会社で専門知識を生かして仕事をすれば、確かに労働者・会社双方にメリットがあります。

これまでの副業

これまでの副業は、主に副収入・収入アップをねらったものが多く、例えば下記のような仕事がよく挙がります。

メルカリなどで販売

メルカリ、ヤフーオークションなどでの販売、転売。不用品を販売する他に、安く仕入れて高く売る、という方法で利益を出します。メリットは、プラットフォームができてきたので手軽に始められる点。デメリットは、購入者とのやりとりや梱包作業に慣れてないと意外と時間がかかる点。梱包費用など諸経費も必要です。

株式投資やFX

勉強が必要だけど上手くやればリターンが大きい副業(?)。副業なのかなこれ…。
ちなみに大学生の頃に株やFXに関する本を10冊くらい読んで、やってたことがありますが、けっこう面白かったしお金にもなりました。
ファンケルとワタミ(その頃は叩かれてなかった)、スターバックスの株を買って、値上がり益で5万円くらい入ったと記憶しています。そのお金で洗濯機とレンジを買いました。ファンケルは、企業理念も素敵だし当時は株主優待で1万円分の商品券がもらえたので、すごく良かったです。20万円分くらい買って、1万円の商品券をもらって値上がり益もでました。

色々読んだ本のなかでおすすめは、ダイヤモンドZaiが出している「株入門」と「株主優待の本」です。

FXもレバレッジを2倍とかにしていればリスク少なく売買できると思います。レバレッジ1倍にすれば手数料が超安い外貨預金にもなります。FXも当時ユーロを買って2万円くらい1ヶ月で利益出してました。でも為替って動きが激しいし何が起こるかわからないし、勉強や情報をおっかけるのがたいへん(めんどう)なので最近はやってません。

データ入力やポイントサイト

クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトを通して、データ入力や文字起こしをする仕事もあります。アンケートに答えてポイントがもらえるなども。簡単に空き時間を利用してできる点がメリットですが、単価が低いので月に10万円とか20万円とかは全く期待できないかと思います。

ポイントサイトよりもずっとおすすめなのは、口コミランキングというサイトに口コミ投稿することです。口コミが10件採用されるとamazonのギフト券がもれます。このサイトは、私が新卒で勤めてた会社が運営しているのですが、ランキングがめっちゃいっぱいあって、しかもお得な情報もたくさんあります。

ブログ運営、アフィリエイト

ブログを運営して広告収入を得る方法です。アフィリエイトと言って、関連する広告をサイト内に貼ることで収入がはいります。自分の好きなことをテーマにすると続けやすいと思います。文章を書くのが苦ではない場合は、仕事が終わってから自分の好きなことを考えられるのできっと楽しいと思います。
ただ、アクセスを集めるのってけっこう大変です。ご参考までに、私のブログは月に2万PVほどで、amazonからの収入が2,000円くらい、Googleからの収入が3,000円くらい、アフィリエイトがたまに申し込みあって500円くらい、合計5,000円前後です。3年近く運用してて、月に2〜8本のペースでのんびり更新しています。いつか突然このブログからの収入が100万円くらいにならないかなと夢見てます。けっこう楽しいです。文章書くのが好きな方におすすめ。

短期アルバイト

副業が禁止されていなければ、土日や夜に単発のアルバイトをすることも副業のひとつ。禁止されていても現金手渡しでもらっている、という人もいるかもしれません。一番確実にまとまったお金が入るのがこの方法ではないでしょうか。
いまふと思い出したのですが、まだ勤め始めたばかりのころ、地元のインド料理屋さんに「手伝って」と言われて「のぼり」とか「ポイントカード」を作って現金手渡ししてもらってたことがありました。ある日「大変いますぐきて!」と言われて行ったら、インド人の面接手伝わされたこともあります(これは無償!)。これも振り返ってみるとかなり楽しかった。

民泊

民泊新法が施行されてから、気軽に民泊ができなくなってしまいましたが、自宅の空き部屋を旅行者に提供することで収入を得られます。メリットは、旅行者と交流しながらお金も入る点。民泊の収入だけで家賃分をペイできる、といってた知人もいました。コミュニケーションが好きな人は、きっと毎日も楽しくなるはず。デメリットは、マンションの場合、近隣住民の方に迷惑がかかる点や、文化の違いから家が汚れたり最悪の場合、盗難に遭う点。
民泊をする場合は、届出を出さないといけないので、けっこう本格的な副業になると思います。

これからの副業

ネットの広告や雑誌の煽り文句でよく見かけるのが「副業で◯十万円稼ぐ!」とかですが、あれって達成するのめっちゃ大変だと思います。本業が終わってから1日1〜2時間ちょっと仕事して20万円とかお金がはいったらハッピーですけど、それは神様にお祈りするくらいに留めておいて、現実的にこれからの副業について考えてみたいと思います。

収入をアップさせる副業

副業を「収入アップ」に紐づけたいのであれば、自分が現在携わっている仕事を商売(副業)にするのが一番手っ取り早いと思います。その場合、絶対に注意しなくてはいけないのは情報漏えいです。本職の機密に関する情報には敏感になっている必要があります。

これから副業を始めたい方へのおすすめは、知識・スキルの販売サイトココナラです。現在フリーランス研究家として活躍する黒田さんが、以前フリーランスのイベントでおっしゃっていたのですが、「最初は自分のスキルを500円で販売して、500円では安すぎると思われるサービスを提供した」そうです。そこから徐々にお客さんを増やしていき、単価もあげていったそう。

せっかく時間を使うんだから、お金がほしい!とおもうかもしれませんが、最初はこれくらいの金額からはじめていって、徐々に広げていくのがいいのかなと思います。
また、すぐに大きな収入にはつながらなくても、自分ひとりで宣伝し、仕事をゲットし、納品まで対応すればそれは必ず自分の経験になりますし、知見がたまるでしょう。副次的な効果も期待できます。

人生を豊かにする副業

自分の好きなこと…例えばサッカーや剣道などのスポーツや、旅行、写真、絵…これらが仕事になったらきっと楽しいのではないでしょうか。私の周りでも、子育ての傍らハンドメイドの作品を販売する方や、将来自分のスポーツ団体を持ちたい方、定年退職後にペット関連の個人事業を立ち上げた方がいらっしゃいます。

◯◯が仕事になったらなぁ。でもお金にならないからなぁ」という話もよく聞くのですが、何をやるにしても月に10万円以上稼ぐのは、なかなか難しいです。アルバイトのように仕事が与えられるものだったら時間を切り売りするだけなので、かけた時間ぶん稼げます。しかし、好きなことや趣味を仕事にする場合、事業としての形もゼロから自分で作らなければなりません。

なので、私は最初の数年は「副業は、ほぼ利益にならない」と考えていいのではないかなと思っています。私もフリーランスとして色々仕事をしていますが、中には無償で請けているものや利益につながらないものもあります。その仕事をする基準は「面白いかどうか」です。

例えば、先ほど紹介したこのブログ。月に最低2本は記事を書こう…と決めていますが、1本書くのに6時間かかることもあります。ブログ収入で全然ペイできない作業量ですが、このブログで宣伝することで、「まりこはこんなことやってるんだ」と仕事の依頼が来ることがあります。その仕事の金額が1本10万円だとしたら、ブログで記事を書くことは十分意味があります。

でも自分はお金より何より、そうやって声をかけてもらって人のつながりが生まれることが楽しいと思っています。NewsPicksコミュニティマネージャーの最所あさみさんは、「副業解禁の本質は、『生産的な趣味』の許容にある」にこんなふうに書いていました。

副業解禁や新しい働き方が話題になっていますが、その多くは余った時間を切り売りするようなイメージで語られているように感じます。しかし、自分のスキルや知識を提供する先を増やすだけだったら、それはバイトをかけもちするフリーターと本質的には何も変わりません

単なる時間の切り売りとしての副業ではなく、「これを副業でやったらもっと楽しくなるんじゃないかな」という視点で副業を考えてみるのも良いのかなと最近おもいます。

ABOUTこの記事をかいた人

横浜出身、オランダ在住のフリーライター&Webディレクター。ジャンルを問わないSEOライティングが得意です。ディレクションはLP・採用サイト・企業サイト・オウンドメディア、何でもやります。お仕事のご依頼は[marikoアット1design.jp]もしくはTwitterへ。[ID mariko_cabin442] 最近、剣道五段に受かりました。旅行と読書と寝ることと、漫画が好きです。細かいことを気にしない性格です。