開業届をご存知でしょうか?フリーランス・個人事業主が新たに開業する場合、税務署に「開業届」を提出する必要があります。
フリーランスの中には提出していない人もいるようですが、確定申告で節税効果のある青色申告を選択したい場合は、開業届の提出が必須です。
今回の記事では、開業届とはそもそもどのようなもので、どうやって記入・提出をするのかについて、自分の経験も踏まえてご紹介していきます。
開業届とは?
国税庁のホームページによると、開業届・廃業届を出す手続きは下記のように定義されています。
新たに事業を開始したとき、事業用の事務所・事業所を新設、増設、移転、廃止したとき又は事業を廃止したときの手続です。
国税庁『[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続』より
つまり、
・新たに事業を始めた時(フリーランスや個人事業主として活動を開始する場合)
・オフィスを新設、増設、移転、廃止した時
・事業を廃止した時
上記の3つのいずれかに当てはまる場合は、開業届を書いて提出する必要があるのです。
開業届を出すことで、「開業しました」と税務署に宣言することになります。
そして、毎年確定申告の時期になると税務署から確定申告書類が届きます。
開業届は必ず提出しなければいけないの?
私が開業届を提出したときは、書籍を読んで「必ず提出するもの」と思っていました。しかし、どうやら提出しなくても罰則はないようです。
実際私の周りのフリーランスも「出していない」という方が一定数います。
開業届を出していなくても、確定申告をして納税すれば税務署的にはOKなのかもしれません。
開業届の入手方法
開業届を入手する方法はいくつかあります。
1. 最寄りの税務署
2. 国税庁のホームページ
3. 開業freeeを使って記入された状態で出力する
一番楽でおすすめの方法は3ですが、ひとつひとつご説明します。
最寄りの税務署
最寄りの税務署で開業届を入手しましょう。
どこの税務署が近いかどうかは、「◯◯区 税務署」などで検索するか、国税庁の下記のページからも検索可能です。
『国税局・税務署を調べる』
私が開業したときは、開業freeeの存在を知らなかったのと、税務署に行ってみたい気持ちがあったため、直接足を運びました。
国税庁のホームページ
開業届は、国税庁のホームページからもダウンロードすることができます。
ダウンロードはこちらから可能です。
開業freeeを使って記入された状態で出力する
開業届には、記入箇所がけっこうあるのですが、どう書いたらよいかわからないところもあります。
例えば、職業欄。フリーランスとひとことで言っても、ライターとして活動するときもあればWebディレクターとして仕事をすることもあります。なんて書いたらいいのだろうと迷って、税務署の職員の方に質問しました。
他にも、そもそも記入が必須なのか、なんて書いたらいいのかわからない箇所もあります。
開業したてて忙しい時期に、書類作成に手間取ることはあまりおすすめできません。
そこで活用したいのが、無料で開業届の記入と出力をサポートしてくれる「開業freee」です。
開業届を開業freeeで作成しよう
ここからは、簡単に開業freeeの登録方法と書類の出力までをご説明します。開業freeeを使えば、最速5分で必要書類が完成します。
開業freeeのステップは、「準備」「入力」「提出」のわずか3ステップ。
先ほどわたしが「記入に迷った」と書いた職業欄も、プルダウンで選択するだけですので、とても楽に記入できます。
こちらの図のように、記入に迷いそうなところはナビゲーションがつきます。
開業届を手書きで提出した際に、所得の種類でも迷ったので、このようにナビゲーションがついているのはとても分かりやすいです。
また、個人事業主・フリーランスと大きな関わりがある確定申告。
青色申告と白色申告の2種類があり、例えば家族に支払う給与を経費にできます。
その場合は、別途届け出が必要なのですが、上記の部分で記入することにより、必要な届け出である「青色事業専従者給与に関する届出」と「青色事業承認申請書」も記入された状態でダウンロードできます。
私はこの2つの届出を出すために、書籍を読んで税務署の方にも質問しながら記入したので、開業届と一緒に出力できるのは本当に楽だと思います。
さらに、青色申告がいいのか、白色申告がいいのかわからない方のために、税額のシュミレーションまで可能です。
入力した情報を元に、必要な書類ができあがりました。
開業したばかりのころは、「なんの書類が必要で、なにが必要ないのか」がわかりにくいです。
実際私も、提出しなくてもいい書類を提出したりしていました。
開業freeeを活用すれば、自分に必要な書類も自動で見つけてくれるので本当に楽だとおもいます。
開業届を提出する期限
開業届を提出する3つの方法をご紹介しましたが、一番のおすすめは開業freeeの活用です。
開業届や青色申告承認申請書を作成しましたら、早速提出しましょう。
国税庁のホームページによると、開業届には提出期限があります。
[提出時期]
事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出してください。
なお、提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、これらの日の翌日が期限となります。
国税庁『[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続』より
ただ、私が開業届を提出したときは職員の方も「日付はだいたいでいいよ」とおっしゃっていたので、そんなに厳密にしなくても良いかもしれません。
提出場所は、最寄りの税務署です。
開業freeeを使うと最寄りの税務署がいくつかピックアップされます。
郵送することも出来ますし、直接持っていってもOKです。