越境ECに取り組むにあたって、最初に「これをやってみよう」と名前が挙がったのがeBay(イーベイ)でした。
eBayとは?
eBayはアメリカ発の越境ECサイト。元々はオークションサイトでしたが、最近は固定価格での商品が主流とのことです。日本人向けにはQoo10というサイトがあるので、eBay自体は日本人にはあまり馴染みがないかもしれません。
現在アクティブユーザー数は1.8億人以上、年間取引高は約10.3兆円以上などの規模を誇っており、越境EC全体取引の30%以上に及ぶ世界最大級の越境ECマーケットプレイスだと言われています。
話題!簡単に海外ECができるeBay(イーベイ)とは?特徴から出店方法まで解説
世界でのアクティブユーザーは1.8億人以上ですが、日本人はeBayで買い物をするというより「世界に向けて販売するサイト」として利用しているようです。海外に向けて販路を拡大したい企業、転売やせどりを行う個人などが活用しています。
登録のハードル
eBayへの出店、やりとりは英語なので、ある程度の語学力が必要になります。DeepLやChatGPTなど翻訳サービスの精度が年々上がってきていますが、やはり自分でも書けないと厳しいと思います。
登録に関しては一緒に運営をしている友人がやってくれたのですが、めちゃくちゃ面倒くさかったと言ってました。eBayだけじゃなくて下記の決済口座も開設しないといけないようです。
オフィシャル決済として Managed Payments(マネージド・ペイメンツ「eBayペイメントサービス」)が日本および世界中のeBayサイトで導入されることになりました。 登録の際にPayoneer(ペイオニア)米国銀行口座のアカウントが必要となるなど大きくルール変更となりました。
(中略)
取引が成立した売上金はManaged Paymentsに1-2営業日で反映されます。その後その資金はeBayの販売手数料が差し引かれてPayoneer口座に送金され日本の銀行口座に自動送金される仕組みです。
売上金を自動で受け取れるため、事業者からは管理が楽でキャッシュフローも良いとの評判です。
また売上金の受取や返金処理などは管理画面から簡単に行うことができます。万が一バイヤーとの間でトラブルが生じた場合、eBayが間に入り問題を解決するため、安心して売買のできる決済となっています。初めての越境EC取引でも安心して購入者が利用できるメリットがあります。
『eBay(イーベイ)とは』
トラブルがあったときに間に入ってくれるのはありがたいですね!
登録商品数を増やすための活動が必要
eBayアカウントを作成後は5品、または250ドルまでしか出品できないなど出品制限制度(Sellinglimits)が設けられます。緩和する為にはeBayへ直接交渉をするか、制限数まで商品を出品をし売買の実績を地道に積み上げていく方法に分かれます。尚、制限を緩和できるタイミングは月に1回だけと決まっています。
話題!簡単に海外ECができるeBay(イーベイ)とは?特徴から出店方法まで解説
こんなルールがあるんですね…。「実績」に関しては、売買の実績なので、自分でお買い物をすることも実績になります。購入するとすぐに☆マークがつきました。
こういうサイトで買い物したことがなかったので、何を買ったらいいか分からなかったのですが、「【 eBay 輸出 】最初に買うものオススメアイテム!【初心者向け】」がとても参考になりました。
届くまで時間はかかるけど、送料無料、1ドル前後で販売している商品がたくさんあります。私はピアスが欲しかったのでいくつか買って、猫のおもちゃも購入しました。ピアスはめちゃくちゃ安くて種類がたくさんありました。中国製っぽかったです。
ちなみに、同じ出店者から買わないほうがいいので、全部違う出店者から購入しました。
eBayの料金プラン
eBayは無料で始められるのですが、いくつかの有料プランがあります。私たちはストアサイトに「カテゴリ」を作りたかったので、途中からスタータープランにしました。
年契約すると月4.95ドルなのですが、月毎の契約だと月7.95ドル。とりあえず、半年頑張ってやってみよう!と話していたので、半年続けた時にどっちが安いか計算したら月契約だったので、月7.95ドルで申し込みました。半年やってみて道筋が見えたら年契約にします。
eBayに出品できるものは?
この「何が出品できるか?」は調べる必要があることだし、難しいなぁと感じます。下記にあるように、日本で販売OKでも他の国ではNGのことがあるようです。
商品を出品する前に、その商品が国の法律とeBayで許可されているか確認する必要があります。出品者の国で販売することが問題なくとも、海外で販売すると違法となる場合もあるため、注意をしましょう。もしポリシーに則って出品をしない場合は、一時的にアカウントが停止されたり、該当商品が削除されるなどの処置がとられることもあります。
話題!簡単に海外ECができるeBay(イーベイ)とは?特徴から出店方法まで解説
私たちは100均の商品を掛け合わせて販売することにしました。100均て、デスク周りのステーショナリーにしか利用したことなかったんですけど、キャラクター物も豊富で奥が深いですね。
スケジュール帳とかもしっかりしてて、もう来年の手帳100均でいいかも、なんて思い始めています。
個人的には私の使わなくなった甲手を売ってみたいです。剣道の防具とか手ぬぐいとか結構いいと思うんですよね。
ちなみに商品が売れた場合は、その商品カテゴリによって手数料が異なるみたいです。
けっきょく、eBayの特徴って何なんだろう?
eBayについて色々検索して調べたのですが、「輸出で儲ける」とかそんな話が中心で、けっきょくどんな人が買うのか、どんな特徴があるのかいまいち掴みきれていませんでした。
『ECのミカタ』に掲載されていた『25周年を迎えた「eBay」の歴史から分かる時代の変化とは?越境ECに取り組む日本の事業者に伝えたいこと』がeBayとは何なのか理解しやすかったので抜粋します。PRなんですけどすごく読み応えのある記事で面白かったです。
eBayの始まりは1995年。当初は「AuctionWeb(オークションウェブ)」という名前だった。そして、創業者のピエール・オミダイア が最初に販売したのが「壊れたレーザーポインター」だった。
『25周年を迎えた「eBay」の歴史から分かる時代の変化とは?越境ECに取り組む日本の事業者に伝えたいこと』
ヒックリン氏:「(中略)ピエール・オミダイアは自分にとっての不用品が他人にとっては宝物という考え方で、目の前にあったものを何気なく選んだようです。販売価格は5ドルでした。
当時、レーザーポインターの新品は100ドル以上もしたので、購入者は自分で直そうと思い購入したそうです。このレーザーポインター は最初の購入者の元にずっと保管されており、eBay20周年のときにその人物から連絡があり、弊社が譲り受けました。今では本社に記念の品として飾られています」
eBayの始まりが壊れたレーザーポインターなんて、面白い話です。自分にとっての不用品が他人にとっては宝物という考え方も素敵です。安易にものを捨てずに、メルカリとかで売ろうかななんて気持ちになります。
eBay出品の特徴として、時代の流行が強く反映されていることがあげられる。
『25周年を迎えた「eBay」の歴史から分かる時代の変化とは?越境ECに取り組む日本の事業者に伝えたいこと』
ヒックリン氏:「1995年にBeanie Babies という子ども向けのぬいぐるみが流行したのですが、この流行を担ったのが創業したばかりのeBayでした。翌年の1996年にはNINTENDO64が大ブームとなり、eBayでも多く販売されたのが印象的です」
またeBayには、過去に流行したアイテムも愛好者やコレクター向けのプレミアム価格で取引されており、時代を超えて長く出品され続ける傾向がある
日本の古いカセットゲームやトレーディングカードも人気らしいんですよね。知りませんでした。レッドオーシャンなので参入しようとは思いませんが(笑)
もっとも興味深く、高額だった上位25位を見るとよく分かる。その第1位には、16億8千万ドルという驚くべき価格の豪華客船がある。
『25周年を迎えた「eBay」の歴史から分かる時代の変化とは?越境ECに取り組む日本の事業者に伝えたいこと』
ヒックリン氏:「3番目に高額だった米国の著名な資産家ウォーレン・バフェット氏とのランチや、4番目に高額だったテキサス州の町 などはおもしろい出品だと思います。高額で出品されることが多いのは、車やトレーディングカードなどです。意外に思う人もいるかもしれませんが、トレーディングカードは上位25位のなかに4つも入っています」
豪華客船や町、投資家とのランチが販売されているなんて、面白いです。ずいぶん自由なマーケットプレスなんですね。
まとめ
まだまだ細かい部分は把握できていませんが、自由で面白そうなサイトであることはわかりました。これからたくさん調べて、勉強していきたいと思います。