2015年2月6日から15日まで、フィンランド旅行に行きオーロラ観測をしました。滞在都市は、ヘルシンキ・ロヴァニエミ・サーリセルカの3都市。オーロラは、ロヴァニエミでぼんやりと、サーリセルカではっきりと観測できました。
ツアーではなく、個人ですべて飛行機・宿・ツアー予約を手配しています。これからフィンランドにオーロラ観測に行く方々にとって有益な記事になれば幸いです!
目次
事前準備
事前準備では、情報収集と買い出し、宿予約に力を入れました。
情報収集は書籍とネットで
書籍で買ってよかったのは、「A29 地球の歩き方 北欧」「フィンランド ウィンター ガイドブック[フィンランド冬物語り]」。
「地球の歩き方」にはベーシックな情報が載っていて役立ちます。「フィンランド冬物語り」は、10年前の書籍のため、一部の情報は古く、閉店しているお店も載っていたりしますが、オーロラに関する情報や地球の歩き方にはない情報も多いため重宝しました。
ネットで集めた情報は、フィンランド観測の基礎知識や観測時期、実際に行った方々の口コミです。ブックマークするときには、タグ管理ができアプリもあるPocketが役立ちます。
また、今回の旅行で初めて「TripAdvisor (トリップアドバイザー)」を使ったのですが、現地でのアクティビティの他に、複数の宿泊サイトでの価格比較もできて便利です。
必須の持ち物と、おすすめのカメラ
オーロラ観測をした際は、最低気温がマイナス21度でした。オーロラ観測に付き添ってくれたオランダ人男性が、コップに入った熱湯を空気中に投げて、一瞬で霧にしていました。それくらい寒いです。
このため、防寒は厳重にしておくことをおすすめします。私たちは東京・神田のスキー用品店で、スノーブーツ、防寒肌着(ユニクロでヒートテックも買いました)、スキー用の靴下、スキー用の手袋、耳まで隠れるニット帽を調達。ホッカイロも大量に持って行ったのですが、防寒具がしっかりしていたからか、余りました。
また、今回の旅行では体調を崩すことはありませんでしたが、旅行前には必ず海外旅行保険に加入するか、海外旅行保険が付帯するクレジットカードを持つことをお勧めします。特に楽天カードがお勧めです。あまり知られていないのですが、クレジットカードは多くの場合、死亡保障など使えない保険しかついていません。対して、楽天カードは旅行代金を楽天カードで決済すると海外旅行保険に入らなくても良いくらいの補償がつきます。入会するとポイントが3,000〜5,000円分ついてくるので買い出しにも活用できます。
また、オーロラ観測用のカメラと三脚も購入。カメラは「OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1」、三脚は「MeFOTO カラフル三脚」です。カメラは、私ではなく夫が購入したのですがヨドバシカメラで店員さんと2時間近く話し合い決定していました…。そのかいあって、良い写真が撮れたと思います。また、オーロラ撮影の際は三脚が必須ですので、安定した三脚をおすすめします。「MeFOTO カラフル三脚」は雪の上に置いても安定していました。
飛行機、宿予約はこのサイトがおすすめ!
飛行機は1ヶ月半ほど前に予約をしました。おすすめはエクスペディアです。画面が使いやすい、分かりやすいというのが良かったです。予約した航空券の価格にも満足しています。
宿予約には主にBooking.comを利用しました。色んな国の口コミが掲載されているのが良いのと、写真と実際の差が少なかったように感じます。また、サポートもしっかりしていて、誤って予約してしまった宿のキャンセルも迅速に対応していただきました。
その他
映画「かもめ食堂」を見て「旅行にいくんだ!」という士気を高めました。でも映画の場面は夏が多かったように感じます。
オーロラ観測
ロヴァニエミ:オーロラが見えるホテルとおすすめツアー
ロヴァニエミには4日ほど滞在し、ロマヴェカリ(Lomavekarit)とラップランド ホテル スカイ オウナスバーラ(Lapland Hotel Sky Ounasvaara)に宿泊。
どちらの宿泊施設にもサウナがついたのには、びっくり&感激しました。さすがフィンランドです。前者のコテージに宿泊した際は、オーロラ観測にはトライせずサウナに入ったり散歩をしたりしてゆっくり過ごしました。
ラップランド ホテル スカイ オウナスバーラ(Lapland Hotel Sky Ounasvaara)に宿泊した際は、部屋をアップグレードしてもらい、窓からぼんやりとオーロラをみることができました。また、ホテルには「オーロラ観測スポット」もあります。
街にでると、「moimoi号(モイモイゴウ)」という現地の旅行会社が主催しているツアーがあるのですが、そちらと「TripAdvisor (トリップアドバイザー)」に掲載されていたツアーを比較し、フィンランド人のSakkeさんが主宰する「Tapahtuma Elamykset」に申し込みました。オーロラツアーだけではなく、トナカイのソリや湖での魚釣り(凍った湖に穴をあけて!)、博物館への案内もしてもらってすごく良かったです。
オーロラツアーをした日は天候があまり良くなかったのでぼんやりとしか見えなかったのですが、Sakkeさんはとても親切で、サーリセルカにいるオランダの友人を紹介してくれて、その人の案内でオーロラ観測に再チャレンジすることにしました。
サーリセルカ:日本人には知られてない?オーロラ観測おすすめスポットとスモークサウナ
ロヴァニエミよりさらに北に位置するサーリセルカ。
ホテルとスーパーマーケット、おみやげ屋さん以外はこの街には何もないのでは…と思うくらい寂しい街でした…。そこからバスで15分ほどのところにKiilopaaという町があり、「Fell Centre Kiilopaa」というホテルでSakkeさんのお友達ジョーグンさんと待ち合わせをしました。私が買ったガイドブックには載っていない町です。
ホテルにはスモークサウナがあって(宿泊しなくても入れます)、サウナのなかで現地駐在の日本人にも会いました。「よくここに来ましたね!」って言われたので、あまり知られていない町のようです。スモークサウナに入ろう!と言い出したのはジョーグンさんで、サウナに入って暑くなったら、屋外の湖に入る…というのをやってました。私は寒すぎて外に出ただけだった…。ホテルでは、水着を貸してもらえるので、男女混浴でサウナに入ります。
サウナに入ったら、いよいよオーロラ観測です。ホテルの敷地内から少し歩くと、本当に真っ暗で、星空も美しく、オーロラもかなりハッキリと観測できました。ただ、寒すぎるのでカメラのバッテリーがすぐ切れてしまい、撮影は10分ほどで断念。暖かい部屋に戻って数分経ったらバッテリーが元に戻ったので、ホッカイロを持っていれば温められてもっと撮れたのにな〜と後悔しました。
帰りはタクシーだったのですが、タクシーの中からも夜空にうごめくオーロラを観測できて、無愛想なタクシーのお兄ちゃんがスピードを緩めて「ほら、オーロラだよ!」と教えてくれたりしました。
オーロラ観測をフィンランドにした理由
オーロラが見れる場所といえば、フィンランドの他にもカナダが有名かと思います。カナダも候補地の一つだったのですが、2月にオーロラが見えそうなのがフィンランドだったため、フィンランドにしました。
また、フィンランドは生産性が高く、教育もユニークな国というイメージがあり、実際どうなんだろう…というのも気になっていました。しかし、数日間の旅行では、「サービス業の人たち、やる気なさそうだな」「アメリカ人みたいに陽気な感じじゃないな〜」という感想しか抱けませんでした。ただ、宿泊したホテルは値段の割りにどこも綺麗で(サウナがついていたり!)床暖房がぽかぽか気持ち良くて、インテリアも可愛くて、やっぱり北欧家具って素敵だな〜という印象も深まりました。
旅先で出会った人のワークスタイル
サーリセルカでオーロラ観測の案内をしてくれたオランダ人の男性ジョーグンさんは、自分で会社を持っていて(同業のWeb制作でした!)、月に何回かはヨーロッパ旅行をしながら仕事しているそうです。社長なのに自由だなぁと思いました。うらやましい。
フィンランドは特に、ネットのインフラが整っているからか、ホテルのロビーでも優雅にMacを開いている人も多く、旅行しながらのワークスタイルに憧れました。
おすすめのおみやげ
最後に、おみやげについてご紹介します。フィンランドといえばマリメッコや可愛いインテリアが有名ですが、スーパーで買うプチプラのおみやげのほうがけっこう評判が良かったです。「世界一まずい」と言われているアメ「サルミアッキ」や、ムーミン柄のキシリトールガム、歯磨き粉、コーヒーなどが特に評判が良かった気がします。おみやげに関してはオールアバウトの記事(フィンランドのスーパーで買えるお土産図鑑)が参考になりました。
今回の記事は、旅行代理店にはお願いせずにチケット・宿の手配から現地ツアーの手配まで、全部自分たちでトライしてみました。少し手間はかかりますが、思いがけない出会いや、予定していなかったアクティビティもあり、大変楽しい時間を過ごすことができました!これからフィンランドでのオーロラ観測を予定している方々に、役立つ記事になれば幸いです。