【レポート】宮崎県の武道ツーリズム

2021年3月26日（金）から3月30日（火）まで、武道ツーリズムを体験しに宮崎県に行ってきました。その時のレポートを書きたいと思います（※2021年5月現在、新型コロナウイルス感染症の影響でツーリズムは中止中）。

今回のツーリズムは「ひなたMIYAZAKI 武道ツーリズム推進協議会」の皆さんにアレンジしていただきました。
ひなたMIYAZAKI 武道ツーリズム推進協議会とは、宮崎の文化や歴史など武道に関わるコンテンツを発掘し、ツーリズムとして促進するための協議会です。NBnetwork、株式会社日本武道宮崎、宮崎県観光協会、JUJUトラベルから構成され、多田竜三さんが会長を務めています。

多田さんを取材した記事はこちら
『始まりはヨーロッパへの恩返し。宮崎に根付く「武道ツーリズム」』

旅の目的

✒️ 取材のため
「宮崎の武道ツーリズムが凄い」と聞き、実際に取材するため

🏄‍♂️ ワーケーションのため
宮崎県はワーケーションも有名と聞いたので、自分も体験するため

日程表と訪問場所

宮崎県の武道ツーリズムは、Feel SAMURAIのWebサイトから予約できます。

体験できるツーリズムは3つです。
⭐️ 初心者 剣道体験
⭐️ 『道』にまつわるアクティビティー
⭐️ 有段者対象の道場訪問/出稽古

有段者対象の剣道道場訪問・出稽古

武道ツーリズムは、もともと海外の剣士たちを対象にしたものでした。

「日本で剣道の稽古をしたい」と考える海外の剣道愛好家の数は少なくありません。しかし、日本に旅行した際、運よく剣道場を見かけても、下記のような課題がありました。

• どのように出稽古を頼めばいいか分からない
• 敷居が高く話しかけづらい
• 言葉が通じない

これらの課題を解消すべく、立ち上げられたのがFeel SAMURAIのWebサイトです。このWebサイトでは、宮崎県内で外国人剣士を受け入れている地元道場を紹介しています。

最近では日本国内からの旅行者も増えたため、日本人も予約可能です。
今回、私は宮崎統武館道場で出稽古させていただきました。先生方も道場の方々も気さくで優しくて、子供も素直で可愛い道場でした。

『道』にまつわるアクティビティー

茶道、杖道、書道など、剣道以外の「道」にまつわるアクティビティーを体験することもできます。
武道ツーリズムは観光としても楽しめますし、武道をたしなむ方は他の「道」を経験することでより武道への理解が深まります。

飫肥 四半的（しはんまと）体験

日南市の無形民俗文化財にも指定されている四半的（しはんまと）体験。10射310円。気軽に見に弓道体験ができます。

引っ張って打つだけじゃんと思っていたら、難しくて全然うまくできませんでした。混乱しすぎて、先生に「顎の位置まで手を引いて」と言われたときに思わず「顎ってどこ〜？！」と言ってしまいました。

國正鍛刀場での試し斬り体験

刀匠・松葉國正先生のもと、真剣で竹を斬る体験をしました。
料金は一人1万円、1ツアーにつき5名まで。対象は剣道三段、居合道初段以上。

鍛刀場も見学させていただき、日本刀に関するお話も教えていただきました！
なかなかできない体験です。

明栄寺での座禅体験（瞑想）、杖道体験

宮崎市の明栄寺では、座禅体験をしました。座禅は以前からやってみたいなーと思ってたことの一つだったので楽しみにしてました。日常生活でも活かせる、身体、息、心の整え方を教わりました。

同じ場所で杖道体験もしました。杖道は初めてやったのですが、難しかったです！四半的の時も思ったのですが、自分の身体がどう動いてるのか分からなくなっちゃうんですよね。

茶道体験

茶道は、武士が癒しと同時に先進の落ち着きを求めて嗜んだそう。所作講習をしていただき、お茶のいただき方や人のもてなし方を学びました。

まとめ

武道ツーリズムは、もともと訪日外国人に向けて始まったものですが、日本人も充分楽しめ、勉強になる内容でした。

また、宮崎は海がとても綺麗なのですが、サーファーの移住やワーケーションを実践するフリーランスや企業人も増えているらしく、県や市も誘致に力を入れています。

観光やワーケーションで宮崎を訪れ、武道ツーリズムを体験してみるのもいいのではないでしょうか。