ごくたまに、どうしようもなく憧れてしまう人に出会うことがあります。
その一人が興武館の小澤博先生で、どうしてもお話をうかがいたくて、3年前に中野まで行ったことがありました。もともと、2017年、私がオランダに移住する直前に偶然お会いする機会があり(オランダ移住をする、とお話したらオランダ剣士をご紹介いただきました)、コンタクトを取ったことはあったのですが、じっくりとお話をしたのはその時が初めてでした。
どういう経緯だったか正確には覚えていないのですが、先生のnoteを読んだのがきっかけだったと思います。
世の中にはたくさんの文章が溢れていますが、先生の文章は折に触れて読み返したり、ノートに書き写して言葉をよくよく味わい、考えを巡らせたい、と思ってしまうような文章です。思想の部分が、ぴかいちに輝いていらっしゃるんだと思います。

先生は何冊も書籍を作られいて、もうそれもなんて格好良いんだろうと憧れます。
随筆の『竹の響き』とかやばいです。随筆って言葉を使っている時点で格好よすぎるし、このタイトルのセンスなに?と震えます。書かれている内容も名家の紳士って感じで、とにかくかっこいいんです。
お会いした時も、かっこいい、かっこいいと連発するまではいかなくとも、もはや推しに会うファンみたいになっていた気がします。どうしたら先生みたいにかっこいい人になれますか?なんてあまりに自分と違いすぎて恐れ多すぎて言えず、しかし止まらぬ憧れが伝わったのかアドバイスをいただきました。
それは毎日、何かしらの文章を書く、ということです。
大学にお勤めの際に、通勤電車の中で毎日文章を書いていらしたそうで、その積み重ねから書籍が生まれた、とおっしゃっていました。
私の場合は通勤電車があるわけではないですが、一応このブログを数年運営していたので、それならここで文章を毎日書こうかな、と2023年の夏は毎日可能な限り文章を書くようにしました。
しかし、自分の仕事はどちらかというと裏方が多く、守秘義務もあるため、書けるとしたらプライベートの気づきしかありません。もしオランダに住んでいたらネタには困らないけれど、日本にちょうど帰ってきてしまった時期で、しかも当時は少年剣道の道場に所属していて稽古・試合に顔を出す機会も多く、自ずと話題は剣道の話になってしまいます。うーん、なんだか考えが練られている感じがしないし、何より書いている自分があまり楽しくない!
3ヶ月ほどで挫折してしまい、そこから仕事が忙しくなったりと、ブログの更新もパッタリと止まってしまいました。2024年・2025年は本当に限られた本数しかブログを書かず、「もうそろそろこのブログも潮時かしら。閉じようかな」という考えすらよぎったこともありました。もともと、フリーランスとして独立したばかりの頃に営業的な意味も込めて旦那と作って、その後はオランダ移住日記みたいにしていたので。旦那もいなくなって、オランダからも帰ってきちゃったし、一旦区切ろうかなぁなんて気持ちも少しありました。SNSや然るべきメディアを作って書こうかな、みたいな気持ちになってきていたのです。
しかし今年の夏、発信に関していろいろ考えることがあり、SNSじゃなくてどうしても文章で書きたい、と、切望するような気持ちが芽生えました。こうやって文章で書かないと、どうにもこうにもならない気持ちや表現があるのです。
そうやって書き始めると、どんどん書きたいことが湧いてきました。2024年・2025年は目まぐるしく日々が過ぎていって、その中で考えていたことをようやく消化でき始めてきたんだと思います。
毎日書くのは無理だけど、でも、数年かけて醸成させた考えや感情、自分の中の区切りとなる結論は、しっかりと書き残していきたいと思うし、そっちの方が文章としては面白いのでは、なんて思います。










