戸塚道場の槌田先生のブログが好きで、新しい記事が出る度に拝読しています。一ヶ月ほど前に、『匿名という行為について』というタイトルで記事が出ていました。
息子が6年生の時だから、もう15年くらい前ですかね・・・みなさんご存じの剣道掲示板に当会の事を匿名で事実と異なる事を書かれました・・・私は、それは子供達に申し訳ない気持ちと、若気も背中を押して実名で投稿、否定をした事がありました・・・
様々な指導者仲間から連絡が来て、「やめた方がいい」とさんざん言われましたが、私は誤った行動をとったと今でも思ってなく、逆に当時の自分に「よくやった!それでこそ剣道家たる姿勢」と褒めてあげたいと思っています・・・
匿名に対して実名で反論した、というのが槌田先生らしくて、いいなぁと読んでいて思いました。なぜ周りの指導者の先生方は止めたのでしょうか。反論することでさらに相手を刺激して、被害が広まるから?でもやましいことがないのであれば、事実をそこで書いてしまった方が良い気もします。
そう思うのは、私が失うもののない、フリーランスだからでしょうか。会社にもどこにも確固たる所属がないから、自分の行動によって降りかかる不都合を、自分で全部処理できるからかもしれません。家族や大事な人たちの顔が思い浮かんだら、躊躇してしまうかも。
私個人としても、この匿名という姑息な行動はとても性に合わないというか、堂々と言ってきやがれ・・・という感情になります・・・ただ、この正義感は一般社会からはウザいようで、言い方などを工夫しなければならないなとは思っていますがww
全然うざくないです!と読みながら心の中で言いたくなってしまいました。
それにしても、「掲示板」とはずいぶん懐かしい響きです。このサービスはまだ稼働しているのでしょうか。私が高校生の頃(つまり25年前!)に自分でせっせとソースコードを書いてホームページを作って、そこにくっつけたりしていましたが。2ちゃんねるなるものも、いつの間にかなくなってしまいましたね。掲示板的なところに書かれている情報は信憑性が低く、情報ソースとしては候補にも上がらないというか…。なので、そういったところで誰かを傷つける、という行為がなされていることをあんまり目にしてきませんでした。
25年の時が経ち、テクノロジーは信じられないスピードで進化しました。その速度に、法律もついてきていないと感じます。もちろん人も。裁判になった場合、法的責任を問われるのは、書いた本人なのか、サイトの管理者なのか、あるいは両方なのか。
いつかどこかで(あるいは既に)剣道界でも裁判になる人がいるだろうなぁとぼんやり考えている一方で、もしこの厄災みたいな被害が未成年に降りかかる可能性があるのであれば、早めにネットリテラシーに関する研修や、啓発活動を進めなければいけないのでは?なんて思います。
昨日書いた記事で、インターネットは私にとっての小さなユートピアだった、と言いました。インターネットが好きで、デジタル空間から生まれるあらゆる美しいもの、希望、未来が眩しく、この業界で働いています。でも、影みたいなものもどこかに生み落とされてしまうんですね。
そこを見ても仕方がないから、見ないふりをしていたけれど、それじゃあダメなんじゃない?!なんて最近思います。まあ、私もSNSの使い方については、知り合いに注意されることもあるので、人のこと言えない部分もあるんだけど、それにしてもこんなドロドロに腐った石油を煮詰めたみたいな、陰湿な使い方はしないぞ!なんて思ってしまいます。
現在、全日本剣道連盟をはじめ各県連等にはハラスメントに関する相談窓口がありますが、匿名は受け付けてくれません。当然ですよね・・・誰だかわかんない人と協議も出来ないし対応出来る訳がありません・・・
日常の中で、何か心に引っかかる出来事があった時、SNSやインターネットは、身近な人以外からも意見が聞けるので便利なんですけど、それが「解決」ではなく「憂さ晴らし」の方向に向いちゃうのは良くないです。もうどうにもならない、判断がつかない、という場合は、匿名掲示板的なところに書くのではなく、スポーツ協会や剣道連盟の相談窓口に相談した方が良いのではと思います。
<神奈川の場合>
まあでも、こういうところに相談する手前で、どこかで発散したい、という気持ちになるのかもしれません。
どうしてもモヤモヤしたり、傷つけたくなったりしちゃう場合は、どうすればいいのか…。話せる友達がいない、言いたくない、色んな感情があるんだろうなぁ。もしも友達だったら、「話聞くよ」と言えるんですけど。
巻き込み事故みたいに傷つけられた人の傷はきっとずっと癒えないだろうし、それはとても悲しいことです。
こういうものが、制度やシステムを整えたり、啓発になるような記事を書くことで少しでも良くなっていけばいいなと思います。
幸せのおすそわけ
アイキャッチ画像を探してて、フォルダで目に留まった写真があります。私の防具袋の内側につけているキーホルダー類です。

今年、ヨーロッパ大会の取材に行くのに上海を経由したのですが、そこでお世話になったご家族に「ラブブ」という人形を3体いただきました。いったいどこにつければいいのか…もう私40だぜ…。という気持ちがないといえば嘘になりますが、稽古の終わりにはA4の紙にぎっしり書いた日本語でのお礼を読み上げてもらったり、本当に上海での稽古や経験に感動し、素晴らしい思い出となりました。
フランスの男の子と、ドイツの女の子に他の2体を差し上げて、1体だけ自分の防具袋の内側につけました。上海で生まれたラブブは、日本、ドイツ、フランスにいます。いいでしょう、ふふふ。残りの二つは、ベルギーの少年たちとお揃いのメンタイコのキーホルダーと、フランスのライブストリーミングチームの人にもらったキーホルダー。
こういう人たちの顔が思い浮かぶと、穏やかで満ち足りた、幸福な気持ちになります。私がした経験だから、おすそ分けも、分かち合うことも、できないかもしれないけれど。でも傷ついた人や、傷つけた人に、どこかから幸福のエネルギーが届いて、いい方向に向かうといいなぁなんて思ってしまいます。










